
「ブログを始めよう」、そう思い立ったときに、いきなり記事を書き始めようとする人がいるかもしれません。
けれど実は、ブログは書く前の“準備”がとても大切です。
たとえば、どんなジャンルで書くのか、無料ブログと有料ブログのどちらにするか、独自ドメインを取るかどうかといったことは、最初にしっかり考えておかないと、後から大きな壁になります。
また、Google検索で上位に表示されるにはSEO対策が必要ですし、健康やお金の話題を扱うときにはYMYL(人生やお金に影響を与えるジャンル)にも気をつけなければなりません。
これからブログを始めようとするには、あとから後悔しないために、先に知っておくべき大切なことがあることから、今回は、ブログを始める前に知識として考えておくことをまとめてみました。
📌検索エンジンを理解することが、読者に届くブログ記事を書く第一歩
目次
ブログの目的を明確にする
ブログを始めるとき、最初に考えておきたいのは、誰のために何を書くかという目的です。
これは、ブログを続けるための軸となる大切な部分です。
たとえば、
- 自分の趣味や日常を発信したい
- 誰かの役に立つ情報を届けたい
- 少しでも収入につながればうれしい
など、人によって動機はさまざまです。
この目的となる動機を明確にしておかないと、途中で方向性に迷ったり、何を書けばいいのかわからないといったことが起こります。
また、ブログは誰に向けて何を書くかということを意識することも重要で、たとえば、「60代でパソコンが苦手な方へ向けた、スマホでできるブログの始め方」というように、読者のイメージがはっきりしておくと、何を書けばいいかという記事の内容やそのジャンル選びをしっかりと書くことができます。
このことを最初にしっかり決めておくことで、ブレずに続けやすいブログになるのです。
目的と読者像を決めておくことは、ブログにおける初めに考えておかなければならない基本ということになります。
SEOを意識する
ブログを書いても、読まれなければ意味がありません。
そのために必要なのが、SEO対策(検索エンジン最適化)です。
これは、Googleなどの検索エンジンで記事が見つけられやすくなる工夫のことです。
● なぜSEOが必要なのか
あなたのブログを初めて訪れる人の多くは、検索エンジンを通じてやってきます。
たとえば、「60代 ブログ 始め方」と検索したとき、あなたの記事が上位に出てこなければ、そもそも読まれることすらありません。
つまり、SEOは検索によっで見つけてもらうための方法なのです。
● キーワードを意識する書き方
SEO対策で最も基本となるのが「キーワード選び」です。
読者がどんな言葉で検索するかを考え、それを記事タイトルや本文に自然に入れることで、検索に引っかかりやすくなります。
ただし、検索エンジンは、タイトルや文中にキーワードが含まれているだけでは評価しません。
大切なのは、読者がこの記事を読んで疑問が解決したと思える内容かどうかであって、これを検索意図を満たすと言います。
あなたが過去に悩んだこと、試してうまくいったことなどの体験談を交えて書くことで、読者にとって検索意図を満たすことになれば、Googleとしては価値ある情報ということで検索上位に掲載することになります。
📌シニア初心者がブログで収益を上げるために考えなければならないSEO対策
YMYLに注意する
ブログを書くテーマによっては、Googleから厳しく評価される分野があります。
YMYL(Your Money or Your Life) と呼ばれる領域です。
お金や人生に関わる内容という意味で、たとえば以下のようなテーマが該当します。
- 健康や医療に関するもの(民間療法など健康被害を起こすもの)
- お金に関する投資、ギャンブルなど(老後資金を失うようなことに関わる内容)
- 法律や契約に関わる内容(専門性に関する内容)
こういった内容は、間違った情報が命や財産に関わるため、信頼できる情報源かどうかが特に重要視されます。
したがって専門家以外は書かないようにした方がいいのです。
● 信頼性のある記事とは
YMYLジャンルでは、ただの体験談やネットの情報の寄せ集めでは不十分です。
Googleが評価するのは、信頼に足る書き手かどうかということや、実際の経験に基づいているかどうかが評価されます。
そこで必要になるのが、E-E-A-Tという4つの視点です。
- Experience(経験):自分が実際に体験したことか
- Expertise(専門性):その分野について詳しいか
- Authoritativeness(権威性):第三者から信頼されているか
- Trust(信頼性):読者が安心できる情報かどうか
ブログ初心者でも、自分が本当に悩んでいたことや,、試して効果があったことを具体的に書くことで、このE-E-A-Tのうち経験や信頼がしっかり伝わるならいいのですが、専門性がない場合はYMYLに関しては、最初から書かない方が良いということになります。
ブログのジャンルについて
ブログを始めるときに、意外と見落とされがちなのがジャンル選びです。
何について書くかを最初に決めておくことで、ブログが迷子にならず読み手にも伝わりやすくなります。
さらに、専門性をGoogleが判断して、Googleから認められるブログとして評価が高まります。
● ジャンル選びは続けやすさが鍵
稼げるジャンルだからと、興味のないテーマを選んでしまうと、すぐに書くことが苦痛になってしまいます。
さらに、稼げるようなジャンルは大手企業や有名なブログがひしめいていて、初心者は検索上位に掲載される確率は低いと言えます。
それよりも自分が書いていて楽しいと思えるようなジャンルや、自分が悩んでいた時に切り抜けられた経過談などを、同じように困っている人に教えてあげたいと思えるテーマのほうが長く続けられるブログになります。
たとえば、子育て経験があるなら「育児と生活の知恵」といったことや、退職後の趣味について発信したいなら「シニアの暮らしと楽しみ方」などいろいろと考えられます。
少ない年金生活で家計のやりくりをしていている人は、節約生活やお金管理術などといった自分の経験をもとにブログを書くことができます。
最初はできるだけジャンルを絞ることで、検索にも引っかかりやすくなります。
たとえば、「60代のスマホ活用ブログ」「年金生活の節約術ブログ」など、誰に向けて何を届けるかがはっきりしたブログは、Googleにも読者にも伝わりやすいということです。
📌【初心者向け】収益ブログはジャンル選びから!成功するための基本と始め方
収益化は信頼の先にある
「ブログで収益を得たい」と考えて始める人も多いと思います。
実際、広告収入やアフィリエイトなどを活用すれば、お金を得ることは可能です。
しかし、ブログで収益を得るためには、読者にもGoogleにも信頼を築くことが前提にあります。
● 収益化はすぐにはできない
ブログを始めてすぐに収益が出ることは、ほとんどありません。
アクセス数も、最初のうちは伸び悩むのが普通です。
「こんなに書いてるのに誰も見てくれない…」
「全然クリックされない…」
このようなことは当たり前なことで、落ち込むこともあるかもしれませんが、そこを乗り越える気持ちがなくてはならないのです。
運よく、すぐに書いたブログが時代の波になって、最初から人気サイトに育った人がいるかもしれないのですが、基礎となる土台をしっかりさせるためには、最初は苦労して継続しながらブログを育てていく方が良いのです。
ブログは、記事を積み重ね、読者との信頼を築いていく長期戦といってもいいからです。
● 読者の役に立つ先に収益が付いてくる
「この人の記事、わかりやすいな」「この情報、信頼できそう」
このように読者から思われるようなブログを作ることで、読者は次の記事も読んでくれたり、紹介した商品に興味を持ってくれたりします。
アフィリエイト広告やGoogle AdSenseは、ブログが信頼された後にやってくる副産物としての収益です。
だからこそ、最初は収益よりも、読者の役に立つことに集中して書いていくことで基礎を作って、信頼を得ることが大切な行いとなるのです。
📌収益ブログを目指した私が気づいた本当に書きたかった大切なこと
ブログは行動の呼びかけ
ブログは、誰にでも始められます。
けれど、ただ書き始めるだけでは、うまくいかないのです。
だからこそ、書き始める前に、今回ご紹介した「目的の明確化」や「ジャンル選び」、「SEO対策」や「YMYLへの配慮」など、事前に考えておくべきポイントを知っておくことで、迷いながらも確かな一歩を踏み出すことができることになります。
そして何より大切なのは、「続けること」です。
あなたの言葉を必要としている人は、きっとどこかにいるはずです。
今すぐに大きな反応がなくても、その積み重ねが、やがて自分らしいブログという形に育っていきます。
ブログは行動することが大事なことであって、準備が整ったなら、あなたのブログ人生の第一歩をさっそく踏み出してみてください。