
ブログを始めた当初、私の一番の目的は収益を得ることでした。
キーワードを調べ、SEOを意識し、アフィリエイトリンクを貼る。
そんなふうに、収益につながるブログ作りに一生懸命取り組んでいました。
ところが、記事を書き続けるうちに、ふとした違和感を覚えるようになったのです。
「なんだか、書いていて心が動かなくなってきたな」ということです。
その原因に気づいたのは、あるとき自分のブログを見返したときでした。
気がつけば、どこかで見たことのあるような、他の人と似た内容な記事ばかりになっていたのです。
検索上位を目指して、ラッコキーワードなどのツールで検索数を調べ、SEO対策を学びました。
収益化のための文章構成も実践し、検索上位のブログを参考にしながら、構成や書き方も真似ていたのです。
しかし、その積み重ねの中で、気づかぬうちに自分のブログというよりも、収益のためのありふれたブログになってしまっていました。
収益化に必要な知識やノウハウは確かに身についたのですが、それによって、肝心の自分らしさが失われていった結果、記事を書いていても、ちっとも楽しくないというそんな状態になってしまったのです。
新たな決意としてのブログの取り組み
ブログを始めたきっかけは、少しでも老後の生活の足しになればという、現実的な思いからでした。
アフィリエイトやGoogleアドセンスで収益を得ることを目指し、毎日のようにキーワードを調べ、検索されやすいテーマを選んで記事を書いていました。
やがて、その作業自体が楽しくなり、さまざまな知識を身につけていく中で、自分自身の成長も感じられるようになってきたのです。
しかし、ある日ふと、手が止まってしまいました。
「私はいったい、誰のために、何を伝えようとしているのだろうか」
もちろん、ブログは読者に情報を提供し、悩みを和らげるために書くものです。
多くの人に読まれるためには、需要のあるテーマやキーワードを意識することも大切です。
けれど、それだけを追い求めて書いていると、気づけばただ作業のように記事を書く毎日になっていました。
変わるブログ
これからは、こうした作業的なブログ記事は、いずれAIが代わりに書く時代になっていくでしょう。
そうなれば、ブログそのものの在り方も、大きく変わっていくはずです。
これからのブログには、ただ情報を詰め込むだけではなく、その人ならではの独自性が求められるようになります。
私自身も、今までも「何を伝えたいか」を大切にして書いています。
しかし、ありきたりな専門性や権威性、信憑性だけを追い求めているだけでは、やがて個性のないブログになり、そうしたものはAIに取って代わられてしまうのです。
未来のブログについて他の記事に詳しく書いてありますので、そちらを合わせて読んでみてください。
時代と共に変化するブログ
かつてブログは、日記のように自分の思いを綴る場所として広がっていきました。
しかし、収益を目的としたブログが主流になるにつれ、ブログは情報を発信する手段としての役割が強くなっていったのです。
そして今、AIがブログの世界に本格的に入ってきたことで、これからのブログには、単に読まれるだけではなく、この人にしか書けないという独自性がますます求められるようになります。
つまり、これからは書き手自身の経験や考えが重要になり、その人ならではの言葉や視点が、ほかのブログにはない価値として光る時代になってくるのです。
書きたいことを書きたいという衝動
私が書きたいことを書きたいと強く思うようになったのは、ブログを書くことが自分自身と向き合う時間になったからです。
自分の考えを言葉にすることで整理され、過去の自分と今の自分の違いに気づいたり、新しい視点を得たりすることができます。
それはまさに、書くことで得られる私自身の内面の成長です。
けれど、この衝動は決して自分だけのためのものではありません。
自分の思いや気づきを読者に伝わるように工夫して発信することで、それは他人の気づきや学びと共有することができるものになるということです。
ブログは自分のためだけに書くものではありません。
読者がいて初めて成立するものです。
そのことは決して忘れてはならない中で、ブログを書くということは自分のためにあるということです。
たどり着いたブログを書く本質
結局、ブログを書くということは、テクニックを駆使することではありません。
言葉を通して自分自身と向き合い、その表現が誰かの心に届き、必要とされ、喜ばれるものになることだと信じています。
これまで私は、検索されやすいテーマを探し、収益につながるキーワードを意識して記事を書いてきました。
もちろん、それも大切なことです。
しかし、そこに自分の思いや感情が込められていなければ、書いていてもどこか味気なく、心から楽しいとは感じられません。
ブログは、誰かのために書きながら、自分の心の奥にあるものを探して表現していくことこそが、ブログを書く楽しみであり、同時に読者にも成長をもたらすものだと考えています。
自分の中にある言葉を丁寧に形にしていくことこそが、読者にとっても価値のある未来のブログの形になるのではないでしょうか。
私にとっては、これこそが、ブログを書く本質だと信じています。
自分の言葉でこれからもブログを書き続ける
今、この記事を読んでいるあなたも、きっと私と同じようにブログの方向性を見つけようとしているのではないでしょうか。
収益化を意識するあまり、何を書いたらいいのかわからなくなるというのは誰もが経験することです。
そしてそこで立ち止まって悩み、自分のブログの方向性を見つけていくのです。
私も、今まさにその途中にいます。
だからこそ私は、初心者の今だからこそ感じたことを、ありのままに発信していこうと決めました。
うまく書けなくてもいい、失敗してもいい、それでも、自分の言葉でブログと向き合うことが何より大切だと感じています。