穏やかな老後を送るためには、まず心身の健康を維持することが最も重要です。
適度な運動やバランスの取れた食事はもちろんのこと、定期的に健康診断を受け、無理のない範囲での自己管理が必要です。
また、経済的な安心感を得ることも欠かせません。
経済的な見直しや節約の工夫、固定費の削減などを通じて、将来に対する不安を軽減し、心の余裕を持つことを心がけましょう。
さらに、豊かな人間関係を築くことが、精神的な安定にもつながります。
家族や友人との絆を深め、新たなコミュニティに参加することで、孤独感を避けながら日々の充実感を高めることができます。
これらのことを踏まえ、老後においても新しい挑戦を続け、学びや趣味を通じて心を豊かに保ち、シンプルな生活を楽しむことが心の安定と豊かさを実現するものとなるのです。
６０歳を過ぎたらこれらのことを考えながら、老後の穏やかな人生を送るための準備に取り掛かるようにしましょう。
目次
老後の不安について
老後を迎えるようになると、私たちの生活や周囲の環境は大きく変わってきます。
変わることで精神的な不安が増すことがあります。
これからどのように生きればいいか、はたして老後は今のままで充実した生き方ができるかなど不安が募ってきます。
老後の経済的不安
老後の不安は、経済的な不安が第一に起こります。
お金が有り余って経済的な不安などないという人がいるかもしれませんが、多くのシニアは老後になって働けなくなった時に、年金だけで生活していけるだろうかと考えます。
年金では足らずに貯蓄を切り崩しながら生活するにしても、長寿化により、予想以上に長い期間にわたって老後資金が必要になる可能性があります。
このようなことから、いくら老後資金があれば安心した生活を送ることができるかなど考えてしまいます。
さらに、歳をとることで病気やケガが増えることに対する不安から、医療費や介護費用の増加といった経済的な問題としても不安を覚えることでしょう。
そして、病気により自立した生活ができなくなり、寝たきりになったらどうしようなどと考えたら、セカンドライフとしての老後は不安が尽きないのです。
将来の不確実性が引き起こす不安
老後は将来にわたる未知のステージであり、未来に対する予測が難しいということから不安を引き起こしてきます。
予期せぬ出来事や、予測できない状況に対する不安が、老後に対する心理的な圧迫感を強めることになるのです。
そこで、将来の不確実性を乗り切るために、経済的問題に関しては年金の範囲内で生活できるような暮らしをすることで、経済的不安を解消するように考えます。
病気になった場合でも介護制度や医療制度を利用することで、現在の日本では社会的福祉が充実していることから、最終的には援助を受けることなどを想定して未知なる不安を解消することを考えるようにしましょう。
物を減らして小さく暮らす
老後になってもいつまでも働くという心構えがあればいいのですが、年金と貯蓄だけで生活しようとすれば、無駄を省いた節約生活をすることをすすめます。
まず最初に考えることは固定費の見直しです。
電気やガスも会社を選べるような自由化になったことから、同じ電気やガスを使うなら安い料金の会社を選ぶことが節約に通じます。
携帯電話はシニアにおいても必要なアイテムとなっているのですが、格安の携帯電話会社を調べて乗り換えることをおすすめします。
また、保険料の見直しや、いつ入ったか分からなく引き落とされているサブスクなどは見直す必要があります。
これらの老後の生活スタイルを見直すことで、無理のない範囲で暮らすことをすれば、老後はシンプルな生活でやっていくことができるのです。
ダウンサイジングを考える
働いていたときは家を建てたり子育てにお金を使ったりしたのですが、老後は今の生活に見合った暮らしをすることが必要で、ダウンサイジングということを考えなければなりません。
ダウンサイジングとは、ものを減らし無理のない生活をすることで、シニアにおいては子供も独立して生活スタイルが変わったために、大きな戸建の家から、暮らしに便利な小さな住まいに引っ越すなどして、生活スタイルをコンパクトにすることが必要です。
特に都会で生活しているのなら、病院に近かったり買い物に便利なところに引っ越すことは便利な生活をすることができます。
老後の生活に見合ったコンパクトな生活をすることは、維持費などにお金を使うこともなく、必要ないものまでお金を使わなければ、それが老後の経済的安定につながってくるのです。
人付き合いなども、自分にとって信頼ができて居心地の良い人と繋がりを持つことで、穏やかな老後を続けることができるので、心の安定や満足感につながる人と付き合うようにしましょう。
見栄や外聞などに惑わされないように、他人と比較するようなことはやめて、自分の生き方に自信を持つようにすることは、これもダウンサイジングの生活と言えます。
ただ、人付き合いはシンプルにしつつも、孤立せず自分のペースで大切な人間関係を築いていくことが理想的な老後の生き方になります。
贅沢で無駄な買い物はしない
贅沢な買い物や必要のないものを買うことはしないように努め、節約生活を心がけるようにしましょう。
無駄な支出を避けることで経済的な安心感が高まり、節約を意識した生活を楽しむことが、老後の長期的な安心感を支える重要な要素となります。
だからといって、冷房代がもったいないと、夏の暑い時期にエアコンなどを使用しない暮らしをするということではありません。
ケチケチ生活をするというのではなく、ダウンサイジングは、あくまでも生活の無駄を省いたコンパクトな暮らしをするということです。
シンプルで無理のない生活を実践する
老後は、無理のないシンプルな生活が心身にゆとりをもたらします。
持ち物や生活スタイルを見直し、必要最小限のものに囲まれたシンプルな暮らしを心がけることで、心に余裕が生まれ精神的にも経済的にも負担を軽減することができます。
部屋の中にあるものを整理することは、快適な住空間を得ることができ、自分の生き方のスタイルを取り戻すことができる事になります。
シンプルな生活は、経済的にも精神的にも負担が軽減することから、物に対するありがたみが分かるようになり感謝の気持ちが増す事になり、穏やかで充実した老後をサポートすることができるようになるのです。
老後の経済的な安心感を得るために
公的年金は老後の主な収入源となるため、年金の仕組みや受け取り方法をよく理解することが大切です。
たとえば、年金の繰り下げ受給を選択すれば、受け取る年金額が増える場合がありますが、繰り下げることで生涯の年金額が減る場合もあることから、自分でシュミレーションをして、自分の生活に合った対策を考えることが重要です。
また、企業年金や個人年金に加入している場合も、それらを組み合わせた収入計画を立てることで、老後の生活がどのようになるかを考えることで安心することができます。
そして、老後の生活資金を準備するためには、貯蓄だけでなく投資も検討してみましょう。
例えば、老後資金として定期信託や国債などの安全な運用を行う一方、積極的に資産を増やしたい場合は株式投資も選択肢となります。
ただし、リスク管理を忘れずにしないと、投資は無理のない範囲で行わなければ、ハイリターンを求めるばかりに全額失う場合があることから、シニアにおいては安全な利回りのあるものを選ぶことが大切です。
収入の確保
シニアになっても元気なうちは働くことが大事なことで、定年後も、副業やパートタイムの仕事を通じて収入源を増やすことは効果的です。
特に、趣味や特技を活かした仕事を行うことで、老後の経済的不安を軽減できるばかりでなく、自分の生きがいに通じることにもなります。
年齢に合わせてフルタイムで働くのではなく、自分のペースで無理なく働ける仕事を見つけて、いつまでも働き続けるものを選ぶようにしましょう。
働くことによって社会と繋がっていることは、精神的にも経済的にも安心感が生まれます。
元気な間は働くことで少しでも収入を得ることで、医療費など予期しない出費に備えるために予備費として蓄えることもできます。
生活費が年金だけというのではなく、支出に対応できるよう働くことで、老後の資金を別に確保しておくことは経済的な安心感につながるのです。
老後の健康的な生活習慣
老後の不安は、経済問題ばかりではありません。
健康問題も不安の材料で、認知症になったらどうしようとか、病気になって寝たきりになったらどうしようといった不安がついて回ります。
不確実性な問題については、心配しても始まらないのですが、病気にならないような身体つくりを６０代から考えておかなければなりません。
老後の健康的な生活を送るためには、健康診断を定期的に受けて自分がかかるであろう病気について早く知ることが大事です。
定期的に健康診断を行うことは病気の早期発見により病気の進行を防ぎ、適切な治療が可能になるため、早めの治療により早く完治しやすくなるからです。
そして、日頃から規則正しい生活を行い、適度な運動を習慣にします。
ウォーキングやストレッチなど、無理なく続けられる運動が理想で、筋力の低下を防ぐために、軽い筋トレや体幹を鍛えるエクササイズも取り入れると効果的です。
次に、バランスの取れた食生活を心がけるようにします。
特に、タンパク質やビタミン、ミネラルを意識的に摂取することで、健康的な体を維持しやすくなります。
なるべく自炊を心がけ、外食や加工食品を避けることで、塩分の摂り過ぎや糖質などを控えることができ、生活習慣病のリスクを減らすことができるからです。
そして、健康管理の知識を深め生活習慣や栄養管理などを知ることで、食事内容に気を配ることは、薬に頼らない健康な体を維持することが老後においていつまでも元気を保つ秘訣ということにことになります。
心の安定が老後の豊かさを決める
健康には体の健康と心の健康があります。
将来の不確実性なことまで不安に思うことで、小さなことまで気に掛ければストレスがたまりやすくなり、心の健康を保つことができなくなります。
未知なることは考えないようにして、人生をポジティブに捉え心の安定を考えるようにしましょう。
心の健康を維持するために、自分自身の心と向き合い、精神的な安定を保つための手段を持つことが大切です。
心の健康を守るための具体的な方法
これらのことは、心を落ち着かせて自分が楽しいことに目を向ける生き方をすることで、不安で押しつぶされそうになった気持ちから、ゆとりある健康な心を取り戻すことができます。
このリラクゼーションについては、「シニアの身体と心を鍛えるストレッチと太極拳」という記事がありますので参考にして下さい。
心と体の健康が守られれば人生を前向きに捉えることができ、老後の不安に対することも前向きに老後に向けた準備を進めることができようになります。
穏やかな老後を送るために今からやるべき大切なこと
60歳を迎えたら、老後を穏やかに過ごすための考え方があります。
心身の健康を保つことが基本で、定期的にウォーキングや軽い運動を取り入れ体力を維持します。
趣味やリラクゼーションを取り入れてストレスを解消し、精神的な充実感を保つことが必要です。
常にポジティブな考えを持って、将来の不確実なことに対して気を揉むようなことはしないようにします。
栄養バランスを考えた食生活を続けることで健康を維持するようにします。
生活において、老後はシンプルな生活を心がけるように、シニアの段階で実行するように計画しましょう。
元気なうちは無理をせず働いて、老後の資金にしましょう。
これらの準備をしておくことで、将来の不安を軽減し安心した老後を迎えることができるのです。
60歳からは心身の健康、経済の安定、シンプルな生活を意識しながら、穏やかな老後を迎える準備を進めていきましょう。
介護を必要としない身体つくりについては、次の記事を参考にしてください。
