高齢になると介護を受けることが避けられないと考えてしまいがちですが、この考え方は心にネガティブな影響を及ぼし、生活の質を低下させる原因になります。
高齢になって病気などで誰かの世話にならなければならないことがあるかもしれないのですが、それは最後の砦でもあるのです。
介護を必要としない健康な身体づくりとともに、元気で生き生きとした生活を送ることを目指すことが重要になってきます。
それには日頃からの摂生が大事なことであり、筋力トレーニングなどで病気にならない健康な身体作りをしなければならないことになります。
このような考え方の育成の講座として、ユーキャンでは「介護予防健康アドバイザー」という講座が設けられています。
介護にならない身体作りのために、エクササイズなどの運動やポジティブな心構えと適切な健康管理を行うことで、高齢者でも自立した生活を続けることができるようにすることが老後を生きるということになるからです。
本記事では、介護予防健康アドバイザーの役割やセルフトレーニングの重要性を中心に、介護にならない身体を作ることを紹介します。
高齢者が自分の健康を管理し、充実した老後を過ごすためのヒントを提供しますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
介護にならない身体づくり
高齢者になってもいつまでも元気で、自分のことは自分でできる身体づくりをしなければなりません。
ただ、日本人の大半は日頃の不摂生から高血圧や心臓病、糖尿病、脂質異常による肥満などで脳卒中などの病気になる可能性が多くみられます。
これらの病気は、日頃の不健康な生活習慣に原因があるのです。
不健康な食事、喫煙、過度な飲酒、運動不足などから病気が起こることから、日頃から生活習慣に気を付けていなければならないのです。
脳卒中や心筋梗塞などの生活習慣病は、自分の生活習慣が原因で発症するために、予防や改善は自分の手に委ねられているのです。
自分の身は自分で守ることが高齢者に課せられた介護にならない身体づくりなのです。
ユーキャンでは、「生活習慣病予防プランナー」という講座があり、食習慣や運動習慣など正しい知識を持って、病気にならないように生活習慣の見直しを考える講座があります。
この講座を併せて考えることで、高齢になっても介護の世話にならない身体づくりをすることができるのです。
介護予防健康アドバイザーの役割
介護予防健康アドバイザーは、生活習慣病を含めて高齢者が健康を維持し、介護を必要としない生活を送るための考え方を教えます。
このことは、自分が介護の世話にならないように生活するためのヒントにもなります。
運動プログラムや栄養指導、ストレスチェックなど、介護予防のための生活の見直しをすることで、健康寿命を伸ばし介護にならないように気を付けなければならないのです。
このことから、高齢になれば必ず介護の世話になるという考え方を改めて、介護にならない身体づくりを、自分から行うということをしなければなりません。
高齢者が介護の世話にならずに、いつまでも元気で穏やかに過ごせるために、自立した生活を続けるためのサポートとして、介護予防健康アドバイザーの役割があるのです。
高齢者が高齢者を見守る
介護予防健康アドバイザーは、高齢者が自立した生活を続けるための重要な役割を担っています。
高齢になったら若い人の世話になるという考えではなく、なるべく自分のことは自分で行うような考えを持つことが、健康寿命を伸ばすことにつながるのです。
さらに、シニアでこの資格を取得した人は、同じ高齢者のために介護予防の考えの啓発に努めることで、自分自身も介護の世話にならない身体を作るということになります。
みんなが介護予防の考えを実践することで、誰もが元気に過ごすことができる高齢社会を作ることができるのです。
これからは、元気な高齢者が高齢者を助けるという気持ちで、シニアが「介護予防健康アドバイザー」の資格を取得して、介護の世話にならない人を多く作る努力をすることが理想です。
お年寄り同士のボランティア活動として
高齢者が健康で自立した生活を送るためには、運動指導や生活習慣の改善を通じて、高齢者が介護を必要としない身体作りを目指すことが有意義な行動です。
介護予防健康アドバイザーの知識をお年寄り同士で共有し、ボランティア活動として地域で生かすことができれば、介護を必要としないお年寄りが増えてきます。
このような取り組みを続け、お互いが支え合いながら、健康で自立した生活を送ることが大事なことなのです。
高齢になれば介護を受けるというような考えではなく、健康で介護の世話にならないような生活習慣と運動で、自立した老後をみんなが求めてもらいたいものだと願います。
シニアの健康維持について
老後に介護生活にならないために、早くから心と体についてケアしておくことが重要です。
高齢者の健康がなぜ重要なのかというと、若い人と違って体力が落ちてくることから、その変化に適応するためには、早くから健康を守る工夫が必要だからです。
高齢になると、病気への抵抗力が低下しやすく、小さな健康問題が大きな影響を及ぼす可能性があります。
しかし、常日頃から良好な健康状態を維持することで、これらのリスクを軽減し、質の高い生活を長く楽しむことができるのです。
栄養バランスの取れた食事、定期的な運動、十分な睡眠を取ることで、高齢になった時に介護で寝たきりになるようなことを防ぐことができます。
栄養バランスの取れた食事
健康な生活を送る上で、栄養は基本的な柱の一つです。
特に高齢者にとっては、健康維持と活力ある生活を実現するために、食事による栄養の取り方に注意を払うことが重要です。
加齢によって代謝率が下がり、必要なエネルギー量が減少する一方で、栄養を効率良く摂取することが求められます。
バランスの取れた食事として、特に高齢者はカルシウムやビタミンDが豊富な食品を摂取し骨の健康を保つことが必要です。
また、筋肉の維持に必要なタンパク質の摂取も忘れてはなりません。
肉、魚、豆類をバランスよく摂取ることにおいて、心臓病のリスクを低下させたり、魚から取る栄養には認知機能の維持にも役立ちます。
野菜と果物は、食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富で、健康的な消化システムの維持に貢献します。
さらに、高齢になると塩分や糖質の摂取量にも注意を払う必要があります。
塩分は高血圧を招き、糖質の過剰摂取は血糖値を高めることで、腎臓や動脈硬化などに影響を与えます。
また、抗酸化物質を含む食品は、細胞の老化を遅らせると考えられています。
水分補給も同様に重要で、適切な水分摂取は体の機能を正常に保つことができるからです。
このように、食事をとることで病気にならない身体づくりをすることが、年を取っても介護で寝たきりにならない方法です。
定期的な運動
適度な運動は、高齢者の健康維持にとって非常に重要な役割を果たします。
心肺能力を高め心臓病や糖尿病などの慢性疾患のリスクを減らし、筋肉の強化と柔軟性の維持にも役立ちます。
例えば、歩行や水泳、軽いストレッチなどは、高齢者にとって安全で効果的な運動方法です。
これらの活動は、身体的な健康だけでなく、精神的な健康にも良い影響をもたらし、日々の活動に必要なエネルギーと活力を提供します。
高齢になったら、自分の体と心の健康を維持し、生活の質を高めることで、健康習慣を身につけることが、自立した生活を長く続けることになるのです。
高齢者に対して、無理しないで身体に負担がかからない運動について書いた記事がありますのでそちらを参考にして下さい。
これらは、高齢者の身体に負荷を与えず、健康を維持するための運動として行うことができます。
運動は転倒などから身を守ることができることから、介護で寝たきりなどを防ぐために大事なことと言えます。
十分な睡眠
質の高い睡眠は、高齢者の健康にとって非常に重要な要素です。
睡眠は日中の疲れを癒し、新しい一日に備えるための自然なプロセスです。
高齢になると、睡眠のパターンや質が変わることがありますが、健康を維持するためには、良い睡眠習慣を身につけることが重要です。
高齢者における良質な睡眠のためのコツはいくつかありますが、まず、一定の睡眠スケジュールを守ることが大切です。
毎日同じ時間に就寝し、同じ時間に起床することで体の体内時計が整えられ睡眠の質が向上します。
また、寝室を快適で静かな環境に保つことも重要です。
適切な温度、暗さ、静けさを確保することで、より深い睡眠を促進することができます。
また、睡眠前の習慣も睡眠の質に影響を与えます。
就寝前にはカフェインやアルコールは避け、リラックスするための軽い読書や音楽を楽しむことが有効です。
また、寝ながらスマホなどのチェックは、刺激的な活動を避ける意味でもやめたほうがいいです。
さらに、昼間の適度な活動は、夜間の睡眠の質を向上させることになります。
睡眠と健康の関係は非常に密接で、良質な睡眠は記憶力や集中力の向上、情緒の安定、さらには免疫機能の強化にも影響を与えます。
逆に、睡眠不足や質の悪い睡眠は、気分の低下や認知機能の衰え、さらには慢性疾患のリスクにつながることから、高齢者にとって良質な睡眠は、日々の生活の質を高め、健康を維持するための重要な要素なのです。
このことについては以前書いた記事があるので参考にして下さい。
快適な睡眠環境を整え、就寝前のリラクゼーションを確立することで、質の高い睡眠を得ることができれば、心身ともに健康的に元気を復活することができるのです。
心の健康の維持
心の健康は、私たちの日常生活の質、幸福感、さらには身体の健康にも深く関わっています。
心の健康であるメンタルヘルスを維持するためには、ストレスを管理し、感情を適切に処理することが重要です。
私たちの健康は、心の健康も日常生活の質を決定づける要素の一つです。
特に現代社会では、日々のストレスや忙しさに追われ、心の健康を維持することが難しく感じることがあります。
日々の生活の中で、リラクゼーションや趣味に時間を割くことは、心の平穏を保つために役立ちます。
例えば、散歩、瞑想、ガーデニング、絵を描くことや音楽を楽しむことなどが効果的です。
また、社会的なつながりを保つことも、メンタルヘルスを保つ上で重要です。
他の人とコミュニケーションを持つことは孤独感を減らし、心の負担を軽減することができるからです。
健康なメンタルヘルスを維持することは、生きる上での幸福感と生活の質の向上に繋がることから、ストレス管理を行なって適切に対処することが、日々の生活をより充実させる健康習慣になるのです。
健康診断の実施
定期的な健康診断は、高齢者の健康管理において非常に重要な役割を果たします。
加齢に伴い、さまざまな健康問題が生じる可能性が高まるため、早期発見と早期対処のためには健康診断は欠かせません。
健康診断では、血圧、コレステロール値、血糖値といった基本的な健康指標の測定から、心臓病や糖尿病といった慢性疾患のリスクを判断することができます。
また、がん検診や骨密度測定など、年齢に応じた検診により、治療がより容易で成功率が高い初期段階での疾患を発見することになります。
定期的な健康診断を受けることで自身の健康状態を適切に管理することができ、健康でより充実した生活を送ることができるのです。
介護にならないための健康維持
日頃から健康維持に対する意識を持ち、積極的に生活習慣を整えることが、質の高い長寿を実現することとなります。
健康で長生きするためには、日頃からの健康維持への取り組みが不可欠です。
これにより、老後の生活において、年を重ねるごとに人生の豊かさを深め、より多くの喜びを感じることができるようになるからです。
長生きすることの真の価値は、健康で活動的な日々を過ごすことにあることであって、長生きしたとしても介護をされる生活が長く続くことが、本当に幸せかという事ではないような気がします。
そのためには、介護予防健康アドバイザーの資格の勉強をしたり、生活習慣病の学習をすることで、健康でいつまでも元気を保つような生き方をして下さい。