老後の時間をどのように過ごすかは、その人の人生の生き方に大きく影響します。
その時期を充実して生きるために、新たな趣味を探して何かに挑戦することで、老後を豊かに生きることができるのです。
だからといって、何をしていいか分からない人のために書道をやってみてはいかがですか。
書道とは、ただ文字を書くだけでなく、心の内なる感情や美意識を探求する古典的な芸術として、シニアの人にお勧めしたい価値の高い趣味なのです。
このブログでは、書道がいかに心の平穏や老後の生活の喜びをもたらすかを知ってもらうのと、書道がシニアライフを豊かに過ごす自己発見への道となるということを書く事にします。
老後の趣味としての書道
多くの趣味の中でも、書道はその静けさや美しさ、そして心と身体への深い影響は、シニアの趣味としてはもっとも魅力的なものです。
静寂に包まれた環境の中での、墨のにおい。
静けさの中で墨を磨る音だけが聞こえる心地よい世界。
老後の趣味として始める書道は、心を落ち着かせる瞑想の世界に誘います。
書道は心を集中して、一筆一筆に心を込めることで、日々の悩みやわだかまりから離れることができます。
この瞑想的な行為は、心に平穏をもたらし、ストレスを減少させる効果があります。
書道は集中力を養い、書に向き合うことで脳に良い刺激を与えます。
自分が納得するような字を書くことは、向上心を追求することにつながり、老後において精神的な若さを保つための方法になるのです。
書道と習字との違い
書道と習字は、ともに日本の伝統的な文字を書く技術を指しますが、その目的とアプローチにおいて明確な違いがあります。
習字は、主に学校の教育現場で教えられることが多く、正しい文字の形、筆の持ち方、筆運びといった基本的な書き方を学びます。
習字の目的は、美しく、読みやすい標準的な文字を書く能力を身につけることにあります。
そのため、習字では一般的に、定められたルールや形式に従って練習を重ねることが求められます。
一方で、書道はより芸術的な側面が強調されます。
書道では、文字を書く技術を通じて自己表現を行うことが目的とされ、一つ一つの文字が持つ美しさや、書き手の感情や個性を形にすることが重要視されます。
そのため、書道ではルールに縛られず、より自由な表現が可能で、書道の世界では、同じ文字であっても、その書き方によって様々な感情や雰囲気を伝えることができ、見る人に深い印象を与えることができます。
有名な書道家として、金田石城や相田みつを、武田双雲など、それぞれが個性的な書道家がいます。
その人たちの書を見たり読んだりすると、書からエネルギーがほとばしってきます。
つまり、書が相手の心の中に飛び込んでくる力強さがあるのです。
その他にもユニークな女性書道家が数多くいて、正しく美しい文字を書く技術から、筆を使ってのアート作品といった、芸術的な自己表現といったパフォーマンス的なものが多くなっています。
それはそれで、文字というものの表現としては、おもしろいものになっています。
その人たちの書を見ていると、自分も書いてみたいという衝動にかられます。
金田石城は、片岡鶴太郎や高橋英樹に書を教えた全日本書道芸術院の理事で書道家です。
現在、２０２４年４月４日から東京・有楽町朝日ギャラリーで個展「言葉力展」が開催されています。
書道の始め方
書道を始めるには、いくつか基本的な道具が必要です。
書道には、筆を持つ方法や墨を磨る技術など、基本的な技術がいくつかあります。
最初は地元の書道教室に通って、基本を教えてもらった方がいいかもしれません。
書道は練習を重ねることで上達することから、毎日少しでも良いので、墨を磨り、筆を取り文字を書く習慣を身につけましょう。
基本を学んだら、楷書、行書、草書、隷書など、書道には様々な字体があることから、自分に合ったスタイルをみつけて書くことをします。
有名な書道家の作品を鑑賞することで、自分に合った書のひらめきがわいてくることから、いろいろな人の字を見て書道に慣れ親しむことが上達の方法であり、書道が好きになるコツです。
書道は一人で行うことが多いのですが、書道展覧会に出品したり、書道家から教えを受けたりと、決して孤独という趣味ではないということが分かります。
現代ではSNSで作品で作品を発表したり共有したりできるので、書くだけでなく他の人に見てもらうことで上達することができます。
書道で豊かな老後
書道は、ただ美しい文字を描く以上の価値を私たちにもたらします。
特に老後において、書道を趣味として取り入れることは、心と体の健康を向上させ、毎日を充実させる方法となります。
書道を始めることで、忙しい日常から一歩離れ、自分自身と向き合う貴重な時間を持つことができますし、この時間は、内面的に穏やかな時を過ごすことができます。
また、書道は新しい人間関係を築くチャンスも提供してくれます。
書道教室への参加や作品展示などを通じて趣味を共有する人たちと出会い、交流することができることから、書道は老後の孤独感を軽減し、精神的な健康を支える大切な役割を果たしてくれる趣味なのです。
老後に何をやっていいか分からないという人において、書道はあなたに生きがいをもたらす趣味となるでしょう。
