収益ブログを始めたものの、ステルスマーケティング(ステマ)を正しく理解していない人は意外と多いかもしれません。
ステマって何んだか分からないままブログ記事を書いていませんか。
ステマ規制に引っかからないように、とりあえずブログに広告と書いておけば大丈夫と思っていればいいのですが、ここでステマの基本知識を考えてみることにします。
収益ブログにおいて、ステマが問題視される理由は、単なる表記だけではなく、読者の信頼を裏切ることになりかねないブログを作るための本質があるのです。
この記事では、初心者が知らずにやってしまいがちなステマ行為と、収益ブログで本当に大切にすべき、ブログは読者のためにあるということを考えて基礎知識について解説します。
目次
ステルスマーケティングとは
ステルスマーケティング、通称ステマとは、広告なのにそれを隠して商品やサービスを紹介する行為のことです。
たとえば企業から報酬を受け取りながら、あたかも自分が本当に愛用しているかのように記事を書く行為はステマ規制に抵触します。
読者は、記事を書いている人の口コミなどを信用して記事を読むのですが、それが嘘であったり、読者を騙す目的で書かれたものであれば、紹介された商品の企業が罰せられることになります。
読者は純粋な感想で商品をすすめていると信じてしまうために、意図的に宣伝であることを隠すのは違反行為になります。
なぜステマが問題なのか
ステマが問題とされるのは、読者をだます行為にあたるからです。
以前、女性タレントが、使ったことのない化粧品を長年愛用していますとブログで紹介し、後にステマであると問題になった事件がありました。
読者はこの人が使っているなら安心と信じて商品を購入してしまいます。
しかし実際は、裏で企業からお金が支払われていて宣伝であると知った時に、読者は裏切られた気持ちになり、そのブログ全体の信用も失ってしまいました。
化粧品メーカーも偽の宣伝だったことで責任を取らされたのです。
読者の判断を守るため
ステマはなぜいけないかというと、読者が記事を読むとき、これは広告なのか、純粋な感想なのかを見分ける権利があります。
もし広告であることを最初から明示していれば、読者は冷静に買うかどうかを判断できます。
一方、広告であることを隠したまま紹介されれば、冷静な判断をしないまま、あの人が言うのだからと、読者は行動してしまいます。
アフィリエイト広告は、実際使ったことがない商品でも宣伝しているのと何が違うの。
ブログ記事に広告ですと明記すればそれでいいのです。
広告やアフィリエイトリンクを紹介する際には、この記事には広告が含まれますと表記し、読者に宣伝ですと伝えるだけで、ステルスと違うということがわかるからです。
広告であれば、読者は口コミなどの情報は宣伝の目的で書かれているということを理解しながら、冷静な判断をします。
つまり、広告料をもらうアフィリエイトと何が違うと思われるかもしれないのですが、読者に対する公平な態度で望むことを求めるのであって、広告でありながらそのことを隠して、いかにも作者の口コミのように商品を宣伝するのはいけないということです。
ステマ防止法とは
日本でも2023年に、「ステルスマーケティング(ステマ)」が法律で禁止されました。
大袈裟な表示や嘘の報告などネットではやってはいけない行為であるとして、なりすまし行為で宣伝したりすることを対象にしたものです。
これは、ブログにおいて広告であるにもかかわらず、それを隠して商品やサービスを宣伝する行為が違法であるとはっきりさせたということです。
ステマ防止法では、ブログやSNSで企業から報酬を受け取っている場合、「広告」「プロモーション」「PR」などの表記をして、読者にわかるようにしなければならないという規制です。
もし隠して紹介すると、消費者庁から指導や命令を受け、場合によっては企業側に罰則が科される可能性があります。
読者の信頼を守るためにも、広告であることはきちんと伝えることが、これからのブログ運営ではとても重要なことになります。
ステマと正しいアフィリエイトの違い
項目 | ステルスマーケティング違反 | 正しいアフィリエイト広告 |
---|---|---|
文章にアフィリエイト広告がある場合 | 広告と伝えない | 広告を含みますと伝える |
読者への態度 | 読者をだまして商品を買わせようとする | 読者に正直に情報を伝え、判断を任せる |
記事の内容 | 嘘の口コミなど、いかにも良い商品であると報告する | 実際の体験や本音を交え、正直なレビューを書く |
長期的な結果 | 規則違反に問われブログ停止もある | ブログが信頼され長く読まれるブログになる |
なぜステマをしてしまうのか
ステマはいけないと分かっていても、以下の理由でやってしまう人がいます。
✅ 売上や報酬を早く得たいから
広告と書くと読者に警戒されて、商品が売れにくくなると思い、広告であることを隠して、これは本当にいい商品だと広告なのにブログ記事であるように見せかけて読者に商品を買わせて報酬を得る。
✅ 周りがやっているから大丈夫と思ってしまう
他の人も広告って書いてないし、大丈夫だろうと軽く考えてしまうことがある。
✅ 広告表記のルールをよく知らない
初心者の場合、正しい広告表記のルールを知らないまま、悪気なくステマにあたる行為をしてしまうケースがあります。
つまり、売りたい気持ちが先走ったり、ルールを知らなかったり、軽く考えてしまうことでステマが起こってしまうのです。
結局のところ、このくらい何が悪いと考えている人が大半ですし、アフィリエイトにおける宣伝行為との境が微妙だからです。
とりあえずブログ初心者は、ブログの目立つところに宣伝が含まれていると明記するだけでいいのです。
収益ブログで本当に大切にすべきたった一つのこと
収益ブログで何より大切なのは、読者の信用と信頼を裏切らないことです。
収益を得たい気持ちが強すぎると、無理な戦略を立てたり、事実を誇張したりしてしまう人がいます。
しかし、ブログは本来、読者の立場になって考えるものです。
ステルスマーケティング(ステマ)は、そんな間違った方向に進んでしまう典型例です。
読者は、ブログに書かれていることを信じて行動しますが、もしそれが単なる広告だったと気づけば、ブログに対しての信用は失墜してしまいます。
だからこそ、収益ブログは広告であることをきちんと伝え、実体験に基づいた正直な感想を書くことが大切です。
すべての商品を実際に試す必要はありませんが、自分で調べ、納得できるものだけを紹介する姿勢が必要です。
読者には、正しい情報を届け、最終的な判断は読者自身ができるように配慮することが、収益ブログを書く基本となるのです。
アフィリエイトとステマの違いは一見分かりづらいですが、これは広告を含めていますと明記するだけで、読者は記事内容を冷静に受け止め判断できるのです。
収益ブログの本当の目的は、収益を上げることではありません。
読者にブログ記事に書かれている価値を届け、寄り添い信用されるブログを作ることであり、それによって読者に必要とされる商品を紹介するのです。
それこそが、長く続く収益ブログに育てるために一番大切なことなのです。
収益ブログを目指しているなら、必ず広告を含むという一文を必ず明記するようにしてください。