毎日、何かに追われているような気がする。
理由は分からないけれど、心が落ち着かない。
そんなとき、ただ線をなぞるだけの時間が、心を静かにしてくれます。
写経と同じように、心を整える方法として、「写仏」という趣味があります。
三部作の中での写仏
この記事は、「余白の時間に心を整える」シリーズの一つです。
写仏とはなにか
写仏とは、仏さまの姿を描くことではなく、仏画の線を、静かになぞる行為です。
上手に描く必要はありません。
また、作品として評価されるものでもありません。
大切なのは、線に意識を向け、今この瞬間に集中することにあるのです。
それだけで、心は自然と落ち着いてきます。
写仏の準備について
写仏に、特別な道具はいりません。
用意するものは、
- 仏像の写真(スマホで撮影したものでOK)
- 紙(和紙があれば理想)
- ペンや鉛筆
「始められる環境」さえあればそれで十分です。
① 仏像の写真を用意する
自宅にある仏像があれば、それをスマホで撮影します。
オリジナルなものを作るためには、実際に仏像などを撮影して作ることが望ましいのですが、商用目的にしないのであれば、フリー素材の仏像写真を利用します。
仏像を写真で撮る場合は、背景がシンプルな場所で撮影することをおすすめします。
私は、自宅にある仏像を写真に撮りました。(A)
次に、この写真を、Canvaというデザインアプリで背景だけを消すことをします。(B)

A

B

C
出来上がった(B)の写真を、GoogleGeminiに読み込ませて、「この仏像の写真を線画にしてください」として指示を出します。
それだけで下絵ができました。(C)
和紙に写す
線画の下絵に、和紙をそっと重ねます。
写経と同じ要領で、心を落ち着かせ、線をなぞっていきます。
線を追っていると、そのことに集中しているために、呼吸が自然とゆっくりになることがわかります。
写仏は作品づくりではありません
写仏は、上手に仕上げることが目的ではありません。
線が歪んでもいいし、かすれても構いません。
これは、心の整理の時間だからです。
きれいに描こうと思うことは、かえって心を乱す要因になりますので、ただ、線に集中することだけに没頭してください。
写仏がくれる余白
仏像を写真に撮り、線画にし、それをなぞる。
この一連の流れは、とても静かで、とても穏やかです。
過去でもなく、未来でもなく、今、ここに心が戻ってくることを感じます。
心を整えるということ
写仏は、何かを成し遂げるための趣味ではありません。
心を落ち着かせるための、居場所であるので、何かに集中したいと思ったら、写仏を始めてみてください。
線画で写仏したものは彩色することもできます。
出来上がったものは、ホームセンターに行ってノリのついた発泡スチロールの板に貼り付けることで額に入れて飾ることができます。
「余白の時間に心を整える」三部作については、こちらをご覧ください。

