
老後の暮らしを考えたとき、心のどこかにずっと残っていたのは、このまま年金だけで暮らしていけるだろうかという不安でした。
生活費、医療費、いざという時の備えなど考えると、年金でなんとか生活できるとはいえ、気持ちの余裕まではできなかったからです。
そんなとき、私は、WordPressというブログツールの存在を知りました。
ブログで収益を得ることができると聞いたことがきっかけで、何の知識もないまま、まるで新しい世界の扉を開くようにWordPressに触れたのです。
収益ブログを考えるなら、WordPressでブログを書くことだと言われたからです。
最初は、記事の書き方も、設定の方法も、何もかもが初めてで分からなかったのですが、何か行動しなければ何も変わらないという気持ちから、何事も挑戦であると始めたのです。
そして72歳にして、私はブログという世界への第一歩を踏み出すことになりました。
目次
誰が読むのかと思いながら、それでも書き続けた日々の1年間
ブログを始めたばかりの私は、毎日なにを書けばよいのかも分からず、とにかく「自分の今日の出来事」を日記のように綴っていました。
「今日は朝にスーパーへ行った」とか、「テレビでこんな番組を見た」といった、誰に向けたわけでもない、自分の記録のような記事ばかりでした。
最初の1年間は、まさにそんな状態でした。
ブログの何たるかも分からず、とにかく書くことが大事なのだろうと思い、淡々と続けていたのです。
けれど、あるときふと、こんな疑問が心に浮かびました。
芸能人でもない、有名人でもない私の日常を、果たして誰が興味があるのだろうかということです。
その疑問が、ブログというものの本質を学び直すきっかけになったのです。
そして、図書館で何気なく手に取った一冊の本が、『ブログで5億円稼いだ方法』という、なんともうさんくさいような本でした。
ただその本との出会いで、「収益ブログ」という私のブログに対する考え方を大きく変えたのです。
収益ブログは、ただ日常を綴るのではなく、読者に価値ある情報や体験を提供し、信頼を得ることで収益が生まれるものということです。
そこには、記事のテーマや目的、構成、読み手への配慮といった、ブログにおけるサイト設計が必要だということだったのです。
つまり、ブログはただ書けばいいということではなく、収益ブログにおいては書くための考え方が必要だったということです。
学び直しの始まり、先輩ブロガーたちとの出会い
『ブログで5億円稼いだ方法』という本との出会いは、私にとって衝撃でした。
それまで何となく書いていたブログは、ブログではなかったということが1年経ってやっと気がついたのです。
何度も言うように、ブログは、読者の役に立つものでなければならないということが根底にあると言うことです。
そこから私は、「ブログとは何か」をあらためて学び直そうと決めました。
本だけではなく、ネットやYouTubeで情報を集め、先輩ブロガーさんたちの教えに耳を傾けたのです。
まず出会ったのが、「ゆかブログ」。
女性の視点からわかりやすく、丁寧に「ブログの書き方」や「文章構成」を解説してくれていて、初心者の私にとってとてもわかりやすい存在でした。
ペルソナ設定をして、まずは一人の読者に届けるつもりで書くこと、その言葉に、私は大きなヒントをもらいました。
さらに、「ウエブ職TV」のなかじさんの動画では、ブログの「考え方」が深く学べました。
SEOの基本、キーワードの選び方、読者目線の重要性など、ブログとは、人の悩みに寄り添い、答えを届けるものだということを教わりました。
そして、マナブさんの「マナブログ」です。
マナブさんの毎日更新という姿勢に触れ、続けることの大切さを痛感しました。
ただ、毎日更新はやらなければならないと言うことではなく、ブログを書くための習慣化と文章力の向上にメリットがあると書かれています。
つまり、ブログを毎日のように書くことはブログに馴れることであって、ブログは書くことが義務であってはならなく、毎日更新をやらなければならないと言うことではないと書いてあります。
毎日更新の必要性については、私の考えとして書いた記事がありますので合わせて読んでみて下さい。
最近になっては、「副業コンパス」のクニトミさんのブログも参考にしています。
収益導線の作り方として、読者を自然に商品紹介へと導く方法など、収益ブログに必要な要素を学びながら、自分なりに取り入れる努力を続けています。
こうして少しずつ、先輩たちの知恵と経験のおかげで、私はブログの世界を理解し始めたのです。
73歳にして、本格的に収益ブログを書くことになりました。
毎日書くことの必要性
「毎日更新は無意味だ」「低品質な記事を量産しても、ブログの評価は上がらない」
そのような言葉を耳にすることがあります。
たしかにその通りです。
毎日ブログを更新して、ただ数をこなすためだけでは、大きな意味はないのです。
とにかく書けばいいということではなく、いくらクズ記事を量産しても結局はクズ記事でしかならないということです。
実際に私は、ブログを始めて1年が経ち、書いた記事数はちょうど100本になりました。
毎日更新が必要であると言っていても、単純計算すれば3日に1記事のペースということになります。
これは、毎日投稿したわけではなく、過去の記事を手直ししながら毎日ブログに向き合う時間を大切にして更新したということです。
つまり、私の毎日更新は、リライトを含めて、毎日ブログに関わって書き続けてきたのです。
リライトとして書いた記事を育て直す
記事は書いて終わりではありません。
最初の頃に書いた記事を読み返してみると、内容が薄かったり、伝えたいことがはっきりしていなかったりしています。
Googleのサーチコンソールなどで、読まれなくなった記事や検索から溢れた記事を書き直して蘇らせることをしなければなりません。
多く書いていくうちに、そのまま放っておけば、誰にも読まれないまま、埋もれていってしまう記事もたくさんあるからです。
記事内容も、月日が経つと新鮮味が薄れ、新たに息吹を与えて育て直す必要があります。
リライトは、単なる修正作業ではありません。
それは、自分のブログを資産として大切に育てていくための行為と言えます。
私は毎朝、必ずブログを開きます。
新しい記事を書く日もあれば、過去の記事をリライトする日もあります。
この積み重ねが、ブログを少しずつ確実に強くしていくのであって、こうした作業を通じて、「読まれない記事」を「価値ある記事」に育てていくのです。
これからも、自分の歩みを言葉にして残したい
72歳でブログという世界に出会い、73歳で本格的にブログを書き始めました。
まったくの手探りのなかで始めたこの挑戦ですが、振り返ってみると、わからないことばかりで不安もたくさんあります。
それでも続けてこられたのは、書くことが私にとって、自分の生き方を見つめ直す時間になっていたからです。
たしかに、ブログを毎日更新するのは、簡単なことではありません。
ときにはつらく感じる日もあります。
けれどブログは、誰かの役に立つだけでなく、自分の人生を自分の言葉で残すことができる場所でもあるのです。
もし、ブログを始めてみたいけれど不安だと感じているのでしたら、あなたの言葉には、誰かの心を励ましたり、そっと背中を押したりする力があるということを知って下さい。
ブログは始めたその日から、きっとあなたの人生を豊かにすることができて、誰かを幸せにすることができるものなのです。