
ブログを始めたばかりの頃は、とにかく「毎日書くことが大事」だと思い、2000文字、3000字の記事を一生懸命記事に書いていました。
そのような時に先輩のブロガーさんから、「ブログ初心者が毎日更新を目標にして、低品質な記事を量産するのなら、週に一本でも渾身の記事を書くことの方が優れている」ということを言われました。
低品質な記事を積み上げても何の役にも立たないということです。
たしかに、その通りかもしれません。
SEOや収益を意識することから考えれば、読者の滞在時間や検索意図を重要視するには、週に1記事でも1万字ぐらいの渾身の記事を書いた方が戦略的には理にかなっているのです。
しかし、初心者においては満足な記事を書くことすらできないことから、毎日書くことはとても良い練習になります。
何となく記事を書いている人は無駄かもしれないのですが、構文を守って書く人にとっては、毎日書くことは重要な練習です。
今日は、毎日更新しながらもブログの質を高める工夫について考えてみることにしました。
なぜ毎日書こうと決めたのか
最初のうちは、何を書いたらいいかさえわかりませんでした。
頭に浮かぶことをそのまま言葉にするだけでも、時間がかかります。
でも、書かなければ上手にならないと信じて、毎日机に向かいました。

初心者にとっては、まず書く習慣を身につけることが最優先です。
書くことは習慣だからです。
一度でも筆を止めると、書くことが嫌になって、結局のところ辞めてしまう恐れがあります。
書く習慣を身につける
ブログを書くことは、まるでピアノや書道の練習のようなものです。
最初はぎこちなくても、手を動かすうちに、自然と型や自信が身についてきます。
渾身の記事を書けという言葉は、いわば、いきなり名曲を弾いてみなさいと言われるようなものです。
それよりも、まずはたどたどしくても、毎日少しずつ指を動かすことが何より大切です。
毎日のようにブログに関わり、書き続けていると、不思議なことに少しずつ書く感覚が磨かれていきます。
毎日の更新は、自分の中の書く力を自然と育ててくれる、音階練習のようなものです。
練習が進むと、あるときからこれは読者のためになるかもしれないと思える記事が、書けるようになってきます。
もちろん、ただ何でも書けば良いというわけではありません。
やはり、読者のためになる記事を書くという意識があってこそ、ブログは育っていくことから、そこで大切になってくるのが、「ブログ記事の型」なのです。
記事の“型”を持つ
ブログを書くことは構文があると話しましたが、記事を書くには自分なりの「記事の型(構成)」を決めておくと、質を保ちながらスムーズに書くことができます。
たとえば、
- リード文(悩みや気づきといったことをネタとして考え、ある程度の結論に導く)
- 本文①:体験談(自分がその悩みに至った経緯を書く)
- 本文②:気づき・学び(自分なりに考えて答えを出したことについて書く)
- 本文③:読者へのメッセージ(同じように悩んでいる人に寄り添うような記事を書く)
- まとめ(リード文で書いた最初の悩みについて、結論として立証して次の行動に移させる)
この型に沿って書くだけで、読者が疑問に思ったり、悩んでいることに対して解決策を伝えることができるのです
だから、毎日更新であっても、ブログを書くという事のルールを守って書けば、無駄な記事を量産しているということにはなりません。
ブログを書く基本については、以前書いた記事があるので、そちらを参考に読んでみて下さい。
ブログと向き合う時間が感覚を育てる
私は、毎日ブログに関わる時間を大切にしています。
たとえ新しい記事が書けない日があっても、ブログのことを考える時間を持つだけで、自然と書く感覚が鈍らずに保たれるからです。
人は習慣の中で感性が磨かれていきます。
この出来事はブログに書けそうだな、この気づきは誰かの役に立つかもしれないといったように、日常の生活の中でもブログのアンテナが立つようにしているのです。
逆に、少しでもブログから気持ちが離れてしまうと、再び書き始めるのが億劫になってしまいます。
だから私は、書けない日があっても、完全にブログから離れないように意識しています。
リライトで記事を育てるという考え方
毎日ブログを更新していると、どうしてもとりあえず書いたというような、内容の浅い記事になってしまうことがあります。
そのようなとき、私はリライトという方法を取り入れています。
リライトとは、過去に書いた記事を見直し、伝えたいことが伝わっているかを確認しながら、内容を整理したり、情報を補足したり、表現を磨いたりしていく作業です。
つまり、書き直すのではなく、育て直すという感覚です。
更新とは、必ずしも新しい記事を毎日書くことだけではありません。
過去の記事を丁寧にリライトしていくことも、立派な更新のひとつなのです。
大切なのは、ブログに関わり続けることであって、それこそが、自分のブログを内側から育ててくれる力になると信じています。
ブログを毎日書くことの価値
初心者にとっては、満足な記事を1本仕上げるだけでも大変です。
それでも毎日書くことを選んだのは、書く力をつける練習期間だと考えているからです。
毎日書くことには、目には見えにくいけれど、確かな価値があります。
書くことが日常になるということが、ブログを継続するということになるからです。
朝起きて顔を洗うように、机に向かい言葉を紡ぐ、そうすることで、書くことが特別な作業でなくなり、自然と習慣として身についてきます。
さらに、考える習慣が身につくということは、日常生活の中で感覚が研ぎ澄まされて、これはネタになるかもしれないと思うようになってくるのです。
そして何より、書くことに対する恐れがなくなり、完璧じゃなくても形にすることが身に付いてきます。
そうすることで、いつかは渾身の記事を書くことができるようになってくると信じています。
ブログからいつも離れないようにすることは、成功するための道のりであるのです。
このことは、ブログを毎日書くことに意味があるのではなく、毎日、ブログと向き合うことが、書く力を育ててくれるということです。
いつか成功することを夢見て、書き続けているのです。