「明るい森のモフ子」

モフ子は、どんなときでも笑顔をわすれない、みんなの人気ものです。

今日は朝から雨が降っていて、傘をさしながら学校に急ぎます。

「雨の日は、きっとカエルさんやカメさんはよろこんでいるだろうな」

モフ子はとても元気で、誰かを思いやるやさしい子です。


学校に着くと、先生から知らせがありました。

「今日は雨だから、遠足は中止です」

リスやキツネたちは「せっかく楽しみにしていたのに……」とがっかりしています。

モフ子はにっこり笑うと、「でも、おべんとうはみんなといっしょに食べられるから楽しいよ!」


いつもは給食なのに、今日はみんなの家の手作りのお弁当を持ってきています。

雨の音を聞きながら、みんなでワイワイ騒ぎながらお弁当やお菓子を広げました。

「みんなと一緒に食べると美味しいね」

モフ子の言葉に、リスやキツネもみんな笑顔になりました。


窓の外では、雨が優しく降り続いています。

がっかりしていたはずのみんなの顔は、いつのまにか、朝より明るく元気になりました。

モフ子

作者紹介  1951年3月 東京生まれ

定年退職をきっかけに、小さなうさぎ「モフ子」の物語を書き始めました。

思いやりや友情、助け合いをテーマに、森の仲間たちとともに成長していくモフ子の姿を綴っています。

疲れた心にそっと寄り添える物語を、これからも届けていけたらと思っています。

絵本『モフ子と森の仲間たち』が作られた考え方は、note記事に詳しく書かれています。