『森のみんなで うたおうよ』

モフ子は、いつもの森を歩いていました。

でもこの日は、少しだけ楽しい気持ちになって、

理由もなく元気に歌い出しました。

「モフ子ちゃん。何か楽しいことあったの?」

森の動物たちが集まってきて、モフ子に聞きます。

「そうじゃないけど、今日はなんだか歌いたくなったの」


その森の中で、ハリネズミさんだけが元気がありません。

「どうしたの?」 

モフ子が声をかけると、 

ハリネズミは言いました。

「ぼく、なんだか恥ずかしくて大きな声で歌えないんだ」


「だったら、私と一緒に歌ってみて」

モフ子の言葉に励まされて、ハリネズミさんは、声を出してみました。

「歌はね、上手じゃなくても、元気に声を出せば楽しくなるのよ」

モフ子の言葉に、ハリネズミさんは勇気を出して歌ってみることにしました。

「ハリネズミさん。その調子よ。とてもうまいわ」

「恥ずかしくて声が出なかったんだけど、歌ってみたらなんだか楽しくなってきた」


「だったら、今度は歌いながら一緒におどろ」

モフ子に誘われるまま、ハリネズミさんとモフ子は楽しそうに踊り出します。

「なんだか楽しいね」

モフ子とハリネズミが楽しそうに踊っているのを見て、森の動物の仲間たちも集まってきました。


大勢の森の動物たちは、手をつないで楽しそうに輪になってみんなで踊ります。

みんな楽しそうに仲良く踊り続けるのを見て、

モフ子は気づきました。

楽しいことは、みんなと仲良く元気に分け合うことで、優しさが広がっていくということを・・・・・。



あとがき

もし今日、誰かが寂しそうにしているのを見かけたら、

声をかけてあげて下さい。

そしてみんなで仲良く、何かを口ずさんで歌ってみることで、

誰かの心をあたためることができるかもしれません。