皆さんは、こんな経験はありませんか。
朝の忙しい時間帯や、お昼ご飯のあとに一息ついている時に、そんな絶妙なタイミングを狙ったかのように、見知らぬ番号からかかってくる電話のことです。
「健康食品はいかがですか」といった勧誘電話や、東京電力やNTTをかたって、調査だとか、この電話回線はデジタル回線に変わるので、早めに切り変えたほうがいいといったものまで、いろいろとあります。
何度断ってもかかってくる、この「しつこい電話勧誘」については、立派な「法律違反」になる可能性があるということです。
断った再勧誘は禁止されています
「特定商取引法(特商法)」という法律では、消費者が「契約しません」と一度でもはっきり断った場合、業者が引き続き勧誘したり、後日改めて電話をかけたりすることを明確に禁止しています。
つまり、断っているのに何度もかかってくる電話には、「それ、法律違反ですよ」と強気に出ても良いのです。
まともな業者であれば、「特定商取引法」というキーワードを出された時点で行政処分を受けるリスクを恐れ、慌てて手を引きます。
しかし、法律違反を指摘しても引き下がらない場合は、悪質な業者である証拠です。
その場合は、「会社名」「担当者名」「電話番号」「電話がかかってきた日時」をメモして、迷わず消費生活センター(局番なしの「188」)や警察の相談窓口(「#9110」)へ通報するようにしてください。
しつこい電話を撃退する3つの対策
しかし、迷惑電話に対して頭では『法律違反だ』と分かっていても、いざ見知らぬ相手に電話口で語気を強めて断ったり、通報するのはやはり勇気がいるものです。
そこで、無理なく実践できる具体的な対策を3つご紹介します。
1. 曖昧な返事ではなくきっぱりと断る
「今は忙しいので…」「お金がないから…」といった断り方ではなく、意思表示として「もう二度と電話をかけないでください」と、ハッキリと断ります。
業者名と担当者名、連絡先をしっかり聞いた上で、あまりしつこい場合は「特定商取引法違反になりますよ」と、伝えるようにしてください。
2. 留守番電話・迷惑電話対策機能をフル活用する
一番の対策は、知らない電話番号には出ないことですが、ついつい出てしまうことがあるので電話器を変えてみましょう。
最近の電話器には、呼び出し音が鳴る前に「通話を録音します」と相手に警告メッセージを流れてから、電話がつながるという迷惑電話対策機能がついたものがあります。
さらに、登録のない電話番号は着信しない設定や、しつこい営業電話に対しては、男性の声で「電話をかけないでください」というメッセージが流れるようなものまであります。
3. 困ったときは一人で抱え込まず相談を
もし、あまりのしつこさに根負けして商品を購入してしまっても、一定期間内であれば「クーリング・オフ(無条件解約)」ができます。
相手の業者がそのことを取り合わない場合は、お住まいの自治体の消費生活センター(局番なしの「188(いやや)」)へすぐに相談してください。
「固定電話を手放す」という選択
実は私自身、思い切って固定電話を解約してしまいました。
なぜなら、固定電話にかかってくるのは、ほとんどが勧誘か特殊詐欺を狙う「アポ電(身辺調査)」ばかりだからです。
「固定電話がないと不安…」と思われる人もいるかもしれないですが、実際に手放してみても困ることは全くありませんでした。
今では銀行や役所の手続きでも携帯の番号を書くのが当たり前で、緊急の連絡はしっかりそちらにかかってきます。
「固定電話がないと信用されない」というのは、もう昔の話なのです。
それよりも、あの突然鳴り響く不快な呼び出し音にビクビクする生活から抜け出せたことができ、驚くほど気持ちが楽になりました。
知り合いなどからも、すべて携帯電話にかかってきますし、私のスマホには「デジポリス」という防犯アプリを入れてあるため、海外からの危険な詐欺電話も自動でカットしてくれます。
「デジポリス」については、以下の記事に詳しく書いてありますのでお読みください。
自分のことは自分が守る
しつこい勧誘電話や個人情報を狙う不審な電話は、私たちの穏やかな時間を奪う迷惑な存在です。
しかし、正しい知識と対策を知っていれば、しっかりと身を守ることができるのです。
必要ない電話ばかりかかるのなら、思い切って固定電話を手放す決断をするという選択もアリかもしれません。
これからは、高齢者でも自分の身は自分で守るという強い意識こそ、詐欺の被害から身を守ることになります。
誰もがターゲットになり得る今の時代は、自分の身は自分で守らなければ平穏な生活は送れないということです。
国や警察が何とかしてくれるのを待つのではなく、まずは自分自身が悪質な詐欺の入り口を徹底的に塞ぐことが大事なことなのではないでしょうか。
シニアにとって、より良い未来のある暮らしは、他でもない自分自身の手で守り抜くことが必要です。
