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一人暮らしのシニアを狙う「送りつけ商法」の罠と身を守る鉄則

突然ですが、皆さんのご自宅に「頼んだ覚えのない海産物」が届いたらどうしますか。

あるいは、スマホを見ていていきなり「登録完了」という画面が出たらどうでしょうか。

実は今、こうした悪質な詐欺が急増しています。

「自分は絶対に騙されない」、そう思っていても、ふとした心の隙や不安、そして家族を思いやる優しい気持ちに付け込んでくるのが詐欺師の恐ろしいところです。

そこで今回は、私たちの身近に潜む「送りつけ商法」と「ワンクリック請求」の実態に迫り、シニアが自分自身を守るための具体的な対策を分かりやすくお伝えします。

「送りつけ商法」

Aさんは、静かに一人暮らしを楽しんでいる75歳の男性です。

ある日のこと、「北海道の海産物問屋ですが…」と威勢のいい声で電話がかかってきました。

「美味しいカニをお安くしますので、いかがですか?」という勧誘でしたが、一人暮らしのAさんには必要ありませんでした。

そこで、結構ですとAさんは断ったつもりですが、数日後、Aさんの自宅に突然、荷物が届いたのです。

Aさんは、離れて暮らす娘が何かを送ってくれたのかと勘違いして、荷物を受け取ってしまいました。

しかし、箱を開けてみると、入っていたのは中身がスカスカの粗悪なカニと、なんと「2万4千円」の請求書です。

慌てて娘に確認しても「そんなもの送っていない」と言われます。

あの時に断ったつもりの電話の勧誘かもしれないと気がついたAさんは、早速、請求書に書かれている電話番号に連絡しました。

すると、相手は電話越しに、「箱を受け取って開けてしまったのなら、返品はできません」と言った答えが返ってきたのです。

Aさんは、仕方なく請求書に書かれてある代金を払うことにしました。

なぜ一人暮らしのAさんにカニを送ってきたのか

ここで、一つの大きな疑問が浮かびます。

なぜ業者は、Aさんが一人暮らしの高齢者であって、名前や住所、電話番号まで相手は知っていたのでしょうか。

実は、私たちの個人情報は、以下のようなルートで悪徳業者に渡っていることが多いのです。

  • 名簿の流出: 過去の通信販売の履歴や名簿などが、本人の知らないうちに詐欺グループに出回っている。
  • 偽のアンケート電話: 役所や調査会社を装った「生活実態調査」などの電話に、親切に答えてしまった情報が記録されている。
  • 無料キャンペーンの罠: 「無料サンプルプレゼント」などの広告に記入した個人情報が悪用されている。

さらに恐ろしいのは、手に入れた情報に「一人暮らし」とはっきりと書かれていなくても、業者は電話で話をしながら巧みにアタリをつけ、自然な会話の中から一人暮らしであることを聞き出していたということです。

スマホに潜む「ワンクリック請求」の罠

送りつけ詐欺の被害に遭ってからというもの、Aさんのスマホには不審な電話やメールが頻繁に届くようになりました。

そんなある日のこと、メールに届いたアダルトサイトを何気なく開いたAさんは、 画面上の「年齢確認」ボタンを何気なく押してしまいました。

すると、突然画面が切り替わり「登録完了」という文字が表示されたのです。

驚いたAさんが画面をよく見ると、「誤作動の方や、退会をご希望の方はこちらへお電話ください」という親切そうな案内がありました。

パニックになったAさんは、指示されるがままに慌ててその番号に電話をかけてしまったのです。

しかし、これこそが詐欺師の本当の狙いでした。

相手は、ターゲットが焦って自ら連絡してくるのを待ち構えていたのです。

電話口の相手は穏やかな口調で、名前や電話番号などの個人情報を巧みに聞き出した上に、高額な「退会料金」を請求してきました。

本来であれば、ここでキッパリと無視して電話を切ればいいのですが、気が動転しているAさんは、相手が、「支払わなければ裁判になってしまいます」という言葉を信じてしまい、3万円の退会費を振り込んでしまったのです。

一度の支払いが「次のターゲット」を生む恐怖

これら二つの手口に共通する最も恐ろしい点は、一度でも要求に応じてお金を払ってしまうと、詐欺グループの間で「カモ」としてリスト化されてしまうことです。

Aさんに対して、相手の業者は「取り立てにお伺いします」とか、「近所の人や親戚にこのことをバラします」と言って脅かしてきますが、業者が本当にAさんの家まで訪ねてきたり、親族の連絡先を知っているわけではありません。

アダルト動画を見てしまったという「後ろめたさ」や、「気の弱さ」に付け込んで脅かしてきたのですが、気の弱いAさんは怖くなって、ついお金を払ってしまったのです。

しかしその後も、Aさんの携帯電話には、「あなたの銀行口座が詐欺集団に悪用されている」などといった連絡が、警察官を名乗る人物や弁護士などといった人物から、次々と電話がかかってくるようになったのです。

恐怖を感じたAさんでしたが、地域の警察に相談することにしました。

そこで担当者から、相手からの電話は一切受け付けず、完全に無視して大丈夫ですと教えられたのです。

詐欺集団の恐怖に負けてお金を払ってしまったら、さらにお金を巻き上げられるという「二次被害」の底なし沼に陥っていたことでしょう。

身を守るための「3つの鉄則」

トラブルに巻き込まれず、心穏やかな毎日を守るためには、はっきりと断る事が大事です。

言葉を曖昧にしたり、優しく聞いてあげたりすると、相手はそこにつけ込んできます。

身を守るための「3つの鉄則」

  1. 身に覚えのない代金引換は「絶対に受け取らない」 勝手に送りつけられた商品は、配達業者に受取拒否をして構いません。
  2. 一方的に届いた商品に対しては、 令和3年に改正された特定商取引法により、注文していないのに送りつけられた場合は、商品を直ちに処分してよいと定められています。万が一受け取って箱を開けてしまったとしても、「注文していないのに開けたから」という理由でお金を支払う義務は一切ありません。
  3. 困った時、脅された時は「迷わずすぐに電話相談する」 一人で抱え込まず、必ず誰かに相談してください。
    • 消費者ホットライン(局番なし「188」): 独立行政法人の国民生活センターに繋がります。
    • 警察相談専用電話「#9110」: 相手が暴力的な言葉で脅してきた場合は、できればその音声を録音し、近くの警察署や「#9110」に電話して対応を相談しましょう。

キッパリ断る勇気こそ大事

私たち高齢者は、基本的に他人を疑うことをあまりしません。

また、一人暮らしで社会から孤立しがちな高齢者も多く、詐欺師にとっては絶好のターゲットになってしまいます。

詐欺師は、あなたが恐怖を感じてパニックになり、反応してくれるのをじっと待っているのです。

だからこそ、相手の口車に乗らず「キッパリ断る勇気」を持つことが大事です。

一切取り合わず、相手にしないことが何よりも重要になります。

そして困った時は、決して一人で抱え込まずに誰かに相談しましょう。

実際に、勝手にカニを送りつけてきた悪徳業者に対して、毅然と対応して撃退したケースがあります。

最初の「結構です」という曖昧な返事は、どちらにも受け取られてしまうことから、「いらない」と、キッパリと断ることが必要です。

荷物を受け取ってしまっても、業者からの問い合わせの電話に対して、「警察に相談したら承諾なしに無理に送られてきたものは、処分して構わないと言われたので、もう処分しました」と言い放てば、相手からの催促の電話はかかってくることはありません。

なぜなら、詐欺師の根底には「警察に捕まりたくない」という意識が働いているからです。

相手に付け入る隙を与えないことと、毅然とした態度で一切相手にしないことが、あなたを守る一番の防衛策なのです。