先日、シニア仲間4人で、最近オープンしたばかりのおしゃれなレストランにランチに行きました。
オープンテラスがある素敵なお店ですが、外はまだ寒かったため、店員さんが気を利かせて奥の暖かい席に通してくれました。
「さあ、何をたべようか」と席に着くと、テーブルに置かれたのはお水とQRコードが印刷された名刺大のカードだけでした。
注文はスマホでお願いします
店員さんが説明するには、「注文はスマホでQRコードを読み込んでお願いします」とのこと。
店員さんを呼んで注文することも可能なのですが、店内は混雑しており、少ない人数でお店を動かすためのシステムだと思へます。
お店の経費削減や人手不足ということから、最近は注文はテーブルにあるタッチパネルで、お水などもセルフか配膳ロボットが持ってくるというお店が増えています。
「このようなことできないよ」と、シニアにとっては、料理を食べるのに大きなハードルなのですが、われわれ昭和生まれの4人は、何事も経験だとQRコードを読み込んでやってみることにしました。
便利かそれとも不便か
スマホのQRコードの読み込みカメラをかざすと、すぐに画面にメニューが現れました。
「おお、出た出た」と、最初はみんなで覗き込むように感心しました。
紙のメニューにはない鮮明な写真が使われていて、食材やアレルギー情報まで細かく載っています。
「これは安心して選べるね」と、デジタルの恩恵を感じたのですが、やはり慣れないと画面も小さくみんなで見るということには不便でした。
それに次の難関は、スープをひとつ選ぶにも、香味スープ、コーンポタージュ、ミネストローネといった選択肢がずらりと並んであります。
前菜もローストビーフにスモークサーモン、鶏胸肉のサラダと、それらをひとつづつ選んでいくのです。
「これ、どれを押せばいいの?」と、今回、デジタルに強い一人がやってくれたのですが、4人分を次々やるのに、なんだか食べるまでに日が暮れそうでした。
若い人ならサクサク進める操作も、私たちには一苦労であるのと同時に、情報量が多すぎて選ぶのに疲れてしまうというのが正直な感想です。
「食」の場にも押し寄せるデジタルの波
なんとか注文を終えて食事を楽しんだ後、支払いの段階で再びQRコードの出番です。
このシステムでは、レジに行かなくてもテーブルで決済することができるのです。
クレジット決済とPayPayなどのスマホ決済にも対応しています。
シニアにとっては住みづらい世の中になるのか
周囲を見渡すと、別の年配グループが操作に戸惑い、店員さんに手取り足取り教えてもらっている姿がありました。
お客さんが慣れるまでは、お店側もかえって手間がかかるような気がしますが、デジタル世代が増えてくると、簡単で便利な世の中になるのかもしれません。
QRコード注文やデジタル決済は確かに時代の流れとして進んでいますが、スムーズに利用できるシニア世代はまだ限られており、特に初めての体験では戸惑いが多いのも事実です。
私たちの生活を見回しても、デジタル化の波は押し寄せているということは否めません。
私も日常の支払いはクレジット払いに切り替えてみたら、ことのほか便利だったという記事を以前書きました。
「面倒くさい」の先にある合理化
スーパーやコンビニはセルフレジやキャッシュレス支払いが進み、回転寿司に行けばタッチパネルを操作しなければ、食べたいお寿司が届きません。
これらは何とか使いこなしてきましたが、居酒屋や今回のレストランのように、注文から会計まで全てが自分のスマホで行うスタイルには驚きました。
セキュリティへの不安もあり、私たちは現金で支払いをしましたが、ここでも「慣れ」の必要性を痛感しました。
これまでは「苦手だから」で済まされていたことが、これからは、やり方を知らないと、ご飯も食べに行けない時代がすぐそこまで来ています。
今回のレストランでのランチは、料理の味以上に「デジタルへの挑戦」が印象に残るものとなりました。
正直、慣れるまでは面倒くさいし、分からないことも多いですが、そこで諦めてしまったら、私たちの行動範囲はどんどん狭くなってきてしまいます。
分からないから避けるのではなく、分からないけど、触ってみるといった、何事も挑戦が必要ということです。
たとえ失敗しても、挑戦すること自体が、脳への刺激になり、新しい楽しみにつながることもあります。
世の中のデジタル化の波は止めることはできません。
合理化や人手不足ということでは仕方ないのかもしれませんが、シニアにとっては、できる人とできない人に分かれてしまうのが心配です。
だからといって、私たちシニアも、その波に飲み込まれないように努力して、うまく波乗りを楽しむくらいの気持ちで、新しい技術に触れていくべきかもしれません。
