「分電盤の点検に行きます」急増中の点検商法の詐欺の手口とは

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分電盤の点検商法に関するトラブルが前年同期比で約25倍に激増しているということをご存知でしょうか。

しかも、被害に遭われた多くの方は、私たちと同じ高齢者ということです。

そこで、この分電盤の点検詐欺とはどのようなものかを知って、被害に遭わないように気をつけるようにしましょう。

今回は、その分電盤点検詐欺の手口について書いてみることにします。

一本の電話から

始まりは、一本の電話が自宅の固定電話にかかってきます。

「電力会社からの委託で、分電盤の無料点検にこの辺りを回っていますが、日中でご在宅の日時を教えていただけますか」

女性の声で、丁寧な言葉使いだったことから、すっかり信じてしまい、家にいる時間を教えてしまいます。

さらに相手の女性は、「他に家族の方はいらっしゃいますでしょうか」と、自分以外に住んでいる人がいるかどうかということを聞いてきます。

少し変だなと思ったものの、「私以外一人ですが」と答えると、「わかりました。では、作業員がお伺いしますので、明日の昼過ぎではいかがでしょうか」と言ってきたので、信用して来訪を許してしまいました。

卑劣な殺し文句

当日、作業着を着た若い男性がやってくると、男は家の中の分電盤を開けて点検するフリをします。

そして、ここからが詐欺師の演技が始まります。

「このブレーカーは、古くて危険ですので、すぐに交換しないと漏電して火事になる可能性があります」

専門知識がない高齢者にとって、火事になる危険性があると言われると驚いてしまいます。

「分電盤の中のブレーカーは15年経つと交換するような決まりになっていて、このブレーカーは耐久年数を越えています」

男は、不安をあおるような言い方で、早めの交換を促してきます。

しかし、これは真っ赤な嘘で、ブレーカーに交換時期などという決まりはありません。

「漏電が原因で火事になった場合では、火災保険が下りない場合があるのをご存知ですか」

このような、悪質な嘘と脅しとも取れる言い方で、私たちの冷静な判断力を奪い、恐怖心を煽ることで早めに交換することをすすめてくるのです。

高額な交換費

男は、分電盤の工事の見積もり金額として、工事終了後に21万円の現金で支払ってほしいと言ってきたのですが、「そのような大金はないと」と返事すると、今は特別キャンペーンの期間なので、18万円で交換することができますと値引きを提案してきます。

火事になっても困るという心理から、高額な交換工事かもしれないが、ほとんどの人は契約書にサインしてしまうのです。

このことと同じようなやり方は、以前にこのブログでも給湯器の点検詐欺について書いてありますので、そちらも参考に読んでください。

業者がつく嘘を見破る

詐欺師の言葉は嘘だらけですので、次のようなことで確認したり、相手の言葉を信じないようにしてください。

  1. 「電話や訪問があったら会社名と電話番号を聞いて確認する」 業者が名乗る会社名や電話番号ではなく、電気代の請求書に載っている電力会社の窓口に直接電話をして、こんな業者から連絡して来たが、本当に委託しているのかを確認するようにしてください。
  2. 「分電盤は法律で15年ごとの交換が義務付けられている」  これは真っ赤な嘘です。分電盤の交換時期を定めた法律など存在しません。
  3. 「電力会社の委託で来ました」 これも嘘の可能性が大で、本来、電力会社には4年に1回以上の点検が法律で義務付けられていますが、その時は書面での連絡や、突然電話で交換に伺ったり、その場で工事の見積もりを出したりすることはありません。 
  4. 身分証の提示を求める」 電力会社からの委託業者は、身分証明書の提示と会社名を名乗ることが義務付けられています。ただ、この身分証も偽物である可能性もあるので、身分証を提示したから本物というわけではないので気をつけてください。
  5. 「漏電での火災は、火災保険が下りない」  これもデタラメです。保険会社や契約内容によって異なるため、点検業者が断言できることではありません。
  6. 「金銭のやり取りはその場で行わない」 絶対にその場で契約や支払いをしないことです。 
  7. 「家族に相談してから決めます」 同意を求められたときは、家族に相談してから決めますとキッパリ断りましょう。
  8. 「不安なときは相談する」 分からない場合や困ったら一人で悩まず、 少しでも怪しいと思ったら、国民生活センターの消費者ホットライン「188(局番なし)」に相談しましょう。

詐欺から身を守るのは自分

突然の電話で点検を持ちかけてくる業者には、決して安易に家の中へ入れてはいけません。

一度点検を許してしまうと、業者の巧みなトークで過度に不安をあおられ、望まない高額な契約を急がされてしまう危険性があります。

もし分電盤の交換が必要だと言われても、絶対にその場では契約せず、まずはご家族や周囲の人に相談することが大切です。

分電盤の交換には電気工事士の資格が必要ですので、管轄の電力会社や地域の電気工事業工業組合などに相談し、必ず複数の業者から見積もりを取って慎重に比較検討を行ってください。

また、私たちが知っておくべき正しい知識として、法律で定められた「4年に1回の法定点検」の存在がありますが、この法定点検は完全に無料で行われ、訪問する調査員は必ず調査員証を携帯して、前もって文章での確認連絡がきます。

直接訪問された時は、まずは身分証の提示を求めるようにしましょう。

そして何より、本物の法定点検においても、点検後に調査員が工事の契約を持ち掛けてくることは絶対にないので、その場での現金のやり取りなどは疑ってかかるようにしてください。

日々の穏やかな生活を脅かす悪質商法から身を守るためには、こうした正しい知識を備えておくことが何よりの防衛策になりますので、慎重な対応と知識を心がけることが大切です。

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