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悪質な詐欺から身を守る「正しい知識」という最強の防御

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最近の詐欺は手口がますます巧妙になってきています。

人を疑うようなことはしたくないと思う私たちの優しい気持ちや、真面目に対応しようとする誠実さを狙ってくる悪質な手口には腹が立ちます。

昔は、駅前で「電車賃を貸してほしい」と声をかけてくるような寸借詐欺のようなものはありました。

相手の顔を見て嘘をつき、お金を奪うのは、悪人であっても一定の度胸や心理的ハードルがあったはずです。

しかし今は、すっかり詐欺というのが様変わりして、ますます増えてきているという悲しい現状があります。

詐欺が増えた理由

今の詐欺は組織的なビジネスとして、システム化されているように感じます。

名簿を集める係、手紙やメールを一斉送信する係、お金を引き出す係など細かく分業されています。

末端の人間は全体の構図を知らず、割のいいアルバイト感覚で加担していて罪悪感を抱きません。

そして何より恐ろしいのは、警察に捕まるのはいつもこの末端の人間ばかりで、芋づる式に上層部まで辿り着かないのです。

トカゲの尻尾切りのように上が逃げ延びるからこそ、詐欺は決してなくならないと言えるかもしれません。

数撃ちゃ当たるの効率の良さ

何万件ものメールを一斉送信したりする手法は、被害者の顔も、怯える声も、悲しむ姿も見えません。

このことは、自分には関係ないという、画面の向こう側の出来事として、犯罪をしているという抵抗感が完全に麻痺してしまっているのです。

さらに、詐欺グループにとって、メールなどただ同然で使えますし、手紙の印刷代や切手代などは安い必要経費として考えても、1万人に架空請求を送りつけて、ほとんどの人に無視されても、その中のたった1人がパニックになってお金を振り込んでくれば、十分に元が取れるという計算です。

このローリスク・ハイリターンという構造が、簡単に詐欺を行い新しい手口を生み出す土壌になっていると言えるのです。

ポストに届いた裁判所からの訴状

ある日突然、郵便受けに訴状と書かれた裁判所からの手紙が入っていたら、あなたはどうしますか。

そこには、未払いに対する裁判所からの督促状と書かれていて、何日までに、こちらの口座にお金を振り込むようにと書かれています。

文面には、異議申し立てのある方は、こちらに電話して下さいと、いかにも裁判所からの通達のように書かれており、宛先の横には赤いゴム印で「訴状」と押されているのです。

これを見れば、誰だって慌てるか驚いてしまいます。

起訴状は自宅ポストには入らない

封筒や葉書の表に「訴状」と書かれてあっても、自宅のポストに直接入っていた場合は、それは本当に裁判所から送られたものではないということです。

裁判所から届く通知は、「特別送達」という方法で、郵便局員が直接手渡し、受け取る際に署名やハンコを求められます。

ハガキや普通の封書のように、郵便受けに入れられることは絶対にありませんので、ポストに入っているものは基本的には架空請求と思って下さい。

無視してそのまま放置するか、ゴミ箱に捨てても構いません。

「特別送達」として届いた場合

ごく稀に、制度を悪用して本物の特別送達で、嘘の請求が届く悪質なケースがあります。

詐欺グループが裁判所の少額訴訟や支払督促などを悪用し、架空の請求を本当に申し立てた悪質なケースです。

過去にあったものとして、裁判所から正式に特別送達で届いたのですが、受け取った本人に身に覚えがなかったことから、どうせ架空請求だろうと思い込んで放置した結果、裁判所では反論がないとみなされて「欠席裁判」となり、詐欺グループの嘘の主張が一方的に認められてしまいました。

その結果、法的な権利を得た詐欺師によって、本当に銀行口座を差し押さえられてしまいました。

ただ、これも不法訴訟だと取り下げられたのですが、そのことを証明するために新たな裁判を起こさなければならなかったのです。

詐欺師はどんな方法でもお金を騙し取ることを考える

詐欺師がわざわざ裁判所を使って、捕まるリスクを犯してまで少額訴訟や支払督促をするのかというと、日本の「支払督促」という制度は、最初は書類の形式的な審査のみで、証拠が本当に正しいかどうかの事実確認が行われないという特徴があります。

手数料も数千円と安くすむことから、詐欺師は、架空の会社名や転送サービスなどを駆使して自分の身元を隠した上でこの制度を悪用するのです。

被害者はいつものように、架空請求だと思い込んで放置するのを狙っているということになります。

もし本当に特別送達で裁判所から届いてしまい、書類に身に覚えのないことが書かれてあっても、放置すると相手の言い分が通ってしまう恐れがあることから、慌てずに、国民生活センターの消費者ホットライン「188」などに電話して相談することをして下さい。

あくまでも、手紙に書かれている電話番号にはかけてはいけません。

知識を広めることが最大の反撃

詐欺グループは、私たちが驚いてパニックになることで利益を得ようとしています。

詐欺から私たちの身を守るには、落ち着いて冷静に対応することが一番の防衛策です。

先ほどの、ポストに入っている訴状のように、本物か偽物かを正しく判断するには、詐欺についての知識を身につけ、決してパニックにならないことが重要です。

詐欺師は、私たちの「無視してはいけないのでは」という真面目さや誠実さにつけ込んできます。

しかし、だからといって、私たちが人間らしさや人を思いやる心を捨てる必要はありません。

それよりも、正しい知識という盾をしっかりと構えて、いざという時でも冷静な判断で自分を守ることができるということが最大の反撃なのです。

ハピネスシニアブログでは、このブログを通じて皆さんと一緒に老後の暮らしを脅かす詐欺についての正しい知識を学び、心穏やかな暮らしを守っていけたらと願っています。

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