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「高齢者を詐欺被害から守る」なぜ騙されるのか詐欺師が使う巧妙な心理的な手口

詐欺師は単に嘘をつくのではなく、巧妙な手口を用意して私たちの心を操ります。

つまり、こちらの心理を巧みに誘導して、気づかないうちに罠にはめていくのです。

今回は、警察庁が発表している代表的な詐欺の手口を見ながら、彼らがどうやって高齢者を罠にはめていくのかを考えてみることにします。

オレオレ詐欺(なりすまし詐欺)

もっともポピュラーで認知された詐欺の手口ですが、この詐欺のやり方については、みなさんご存知だと思いますが、今でも騙される人が多くいます。

「会社の小切手が入ったカバンを置き忘れた」「事故を起こして示談金が今日中に必要だ」と、家族に電話をかけてきます。

「使い込みがバレて捕まってしまう」とか、大変なトラブルが起きたと告げることで、「子供を助けなきゃ」という心理と焦りを引き出すようにします。

最近では、ニセの警察官や弁護士、会社の上司などが次々と電話口に登場する「劇場型」という手口が主流になってきて、次から次へと心理的に追い込んで、パニック状態にさせようとします。

恐怖心とタイムプレッシャーから、「裁判」「差し押さえ」「今日中」という強いキーワードを使い恐怖心を煽ります。

人はパニックになったり、考える余裕を与えないでいると、冷静な判断ができなくなってしまいます。

「早くなんとかしないと大変なことになる」と思い込んでしまい、他の家族や警察に相談する時間を与えないのが彼らの最大の狙いです。

後からゆっくり考えてみると何かがおかしいのですが、助けて欲しいという息子や孫から頼まれれば、つい真剣に対応してしまうという高齢者の心理をついたものです。

架空料金請求詐欺

「有料サイトの未納料金がある」「今日中に支払わないと裁判になる」といった架空請求のメールやSMSで心理を揺さぶるのが架空料金詐欺です。

昨今では、実在する企業としてAmazonやクレジットカード会社などになりすまして、見分けがつかないほど巧妙な偽サイトが使われています。

昨日、このブログでも書いたフィシング詐欺もそれに当たるのですが、実は、「自分は絶対に騙されない」と思っている人ほど、この手口に深くハマってしまう危険性を持っています。

そこには、詐欺師が仕掛ける恐ろしい心理的な罠が隠されているからです。

自分は騙されないと自信を持っている人は、頭の中に「詐欺のメールは日本語がおかしいはずだ」「怪しいURLのはずだ」という基準を持っています。

しかし、本物と寸分違わない完璧な偽サイトを見せられると、「これはいつもの怪しいメールとは違う」と一瞬で信じてしまうのです。

人間は一度「これは本物だ」と思い込むと、自分の考えを裏付ける都合のいい情報ばかりを集め、不自然な点から目を逸らしてしまう傾向があります。

さらに、問題を自力ですぐに解決しようとする責任感が働き、詐欺師の思いのままに誘導されてしまう結果になります。

そのため、「なぜコンビニで電子マネーを買わせるのだろう」といった疑問を抱くことなく、お金を振り込んでしまうのです。

自信過剰で真面目に生きてきた高齢者にとって、一度信じてしまうと相手の言いなりになってしまうという事があるので、まずは『自分だけは絶対に騙されない』という危険な過信を捨てる必要があります。

還付金詐欺

市役所や年金事務所の職員を名乗り、「医療費や税金の払い戻し(還付金)があります」と電話をかけてくる手口です。

「今日が手続きの締め切りですが、まだお済みでないならご案内しますよ」と言葉巧みに焦らせ、被害者を無人のATMへと誘導します。

そして、電話越しに指示を出し、気づかないうちに詐欺師の口座へお金を振り込ませてしまうのです。

最近は、銀行やコンビニの店員さんが不審に思い、声をかけて未然に防いでくれるケースも増えましたが、それでも騙されてしまう人が後を絶ちません。

なぜ騙されてしまうのでしょうか。

そこには、「得をする」という安心感を悪用する詐欺師の巧妙な心理誘導があります。

オレオレ詐欺や架空請求のように「お金を払わなければならない」というマイナスから始まる詐欺とは違い、還付金詐欺は「お金が戻ってくる」というプラスの感情から始まります。

人は「お金がもらえる」と思うと、自分がお金を取られる側だとは夢にも思わず、騙されているかもしれないという警戒心が薄れてしまうのです。

さらに、「お役所からの親切な電話だ」と信じ込むことで、すっかり気を許して無防備になってしまいます。

結果として、相手に指示されるがままATMを操作し、自分の口座から大切なお金を抜き取られてしまうことになります。

「電話の指示でATMを操作して、お金が戻ってくる」という上手い話は絶対にないので、このことを、しっかりと心に刻んでおきましょう。

訪問詐欺

リフォームや害虫駆除といった、生活に密接したサービスを装う詐欺は、きちんとした業者との見分けがつきにくく非常に厄介です。

彼らは突然訪問してきて、「無料点検しています」「今だけ割引しますよ」といった甘い言葉で近づいてきます。

そして点検をした後に、「すぐに直さないと大変なことになります」と恐怖心を煽り、考える隙を与えないまま高額な修理契約を結ばせようとするのです。

訪問販売や電話などの勧誘には注意することと、誰かに相談したり、他の業者との見積もりを取ったりと、相手の口車に乗らないことです。

そして、すぐに契約しないようにして、きっぱり断るという勇気も必要です。

さらに、一人暮らしの高齢者の優しさに漬け込むような詐欺師は、何度も訪問するうちに親しくなって世間話をするようになると、資産などを巧みに聞き出したり家族構成などを聞いて、どうすれば騙せるかなどを調べるのです。

詐欺師は、親しくなればなるほど断りにくくなるという、人間の心理を熟知しています

見ず知らずの人とは、安易に世間話に応じないことが大切です。

うっかり漏らした資産情報が、他の詐欺グループに引き継がれ、新たなターゲットにされてしまう危険すらあるからです。

訪問販売の断り方

被害を防ぐための防衛策として、訪問販売や電話の勧誘には、以下の行動を心がけて相手の口車に乗らないようにしましょう。

  • 即決しない・きっぱり断る: その場ですぐに契約せず、「家族に相談します」「必要ありません」と、きっぱり断る勇気を持つ事が大事です。
  • 他の業者の見積もりを取る: もし本当に修理が必要だと思っても、必ず別の業者からも見積もりを取り即決はしない事です。
  • 誰かに相談する: 迷った時や不安な時は、一人で抱え込まずに家族や第三者に相談しましょう。

詐欺から身を守るための3つの防衛策

これまで見てきたように、詐欺師はあの手この手と手口を変えながらも、一貫して私たちの「パニック」や「焦り」、そして「優しさ」や「過信」といった心の隙を狙ってきます。

形は違えど、彼らの最終的な目的は、あなたの大切なお金を奪うことに他なりません。

その卑劣な罠からご自身の身を守るための防衛策として、以下の「3つの鉄則」をぜひ心に刻んでおいてください。

1. 物理的に「接触」を遮断する

詐欺師は、高齢者を最高の獲物と思って、相手の懐に入り込んで来ようとします。

詐欺を防ぐために、 最も効果的な対策は、最初から相手にしないとということです。

  • 電話: 常に「留守番電話設定」にしておき、知っている声や用件を確認してから折り返すようにしましょう。防犯機能付き電話機の導入も効果的です。
  • 訪問: 突然の訪問者は、絶対に玄関のドアを開けず、インターホンやドア越しで対応してすぐに断りましょう。
  • メール・SMS: 身に覚えのない請求や「重要なお知らせ」というメッセージは、記載されているURLを絶対にクリックせず、無視して削除します。

大事なメールかもしれないと思う前に、メールなどのURLからではなく、正規のホームページをこちらから調べて確認するようにしてください。

2. 即答、即決は絶対にしない

詐欺師は「今日中」「今すぐ」と急かして、あなたから冷静に考える時間を奪おうとします。

もし電話に出てしまったり、訪問者と話してしまったりした場合は、「一人では決められないので、明日家族と相談してから返事します」と伝え、強制的に会話を終わらせます。

パニックに陥りそうな時こそ、一呼吸おいて心に冷静さを持つことが大切です。

そして、一人で抱え込まず、必ず「第三者」に確認や相談するということを心がけるようにしてください。

「誰にも言わないで」と言われたりしても、決して一人で解決しようとしてはいけません。

少しでもおかしいと感じたら、まずは家族に電話をするか、警察の相談専用電話「#9110」、あるいは消費者ホットライン「188(いやや)」に迷わず相談してください。

詐欺師が一番恐れているのは、あなたが第三者と相談したり、あなたが冷静になることだからです。

3. 「自分だけは絶対に騙されない」という過信を捨てる 

これまで見てきた通り、詐欺師は「自分は大丈夫」と思っている人の心の隙や、真面目さを巧妙に突いてきます。

「どんなに気をつけていても、自分も騙されるかもしれない」という謙虚な警戒心を持つことが必要です。

これこそが、卑劣な詐欺師から大切な財産と、平穏な生活を守るための最強の盾となります。

詐欺師の心理戦に打ち勝つ最大の武器

ここまで、警察庁が発表している代表的な詐欺の手口と、そこに隠された「心理的な罠」について書いてきました。

オレオレ詐欺、架空請求、還付金詐欺、そして訪問詐欺、これらは手口こそバラバラに見えますが、詐欺師が狙っているのは、私たちの「心の隙間」にスッと入り込むことです。

高齢者が長年培ってきた、家族を思いやる優しさや、人を信じるという真面目さに、彼らは容赦なくつけ込んできます。

彼らの最大のテクニックは、言葉巧みに恐怖を煽ることです。

「今すぐ」「今日中に」「早くしないと」と急かすことで頭をパニックにさせ、私たちの冷静な判断力を奪い取ってしまうのです。

では、この卑劣な心理戦に打ち勝つためにはどうすればよいかというと、それは、いざという時に「冷静さ」を取り戻すことに尽きます。

「備えあれば憂いなし」という諺があるように、日頃から詐欺の多様な手口を知っておくことで、怪しい電話や訪問を受けた時に、「あ、これはブログで読んだあの手口かも」と気づくことができれば、それが冷静さを取り戻すことになります。

当ブログではこれからも、高齢者を取り巻く様々な詐欺の手口や防衛策をシリーズとして発信していきますので、ぜひ今後の記事も参考にしていただき、巧妙な詐欺からご自身や大切なご家族を守るためにお役立てください。