今回は、生成AIの「Gemini(ジェミニ)」が入っているGoogle Pixelスマホを、私専用の『旅のガイド』として使ってみることにしました。
旅行の計画というと、ガイドブックで調べたり、ネットで検索したりと大変なイメージがありますが今は違います。
「温泉に入りたい」「歴史を感じたい」など、自分の希望をそのままスマホのAIに相談するだけでいいのです。
東京住まいの私は、AIに「日帰りで行けて、旅行気分が味わえる場所を教えて」と相談してみたところ、いくつか魅力的な候補を提案してくれた中から、今回は電車で気軽に行ける「高尾山」を選んでみました。

今回のブログでは、旅の計画から実際の散策まで、スマホをガイド代わりに使って高尾山へ行ってきた体験記をお届けします。
目次
旅行計画を立ててみる
日帰りの高尾山といういうことで、AIに旅行計画を考えてもらうことにしました。
これまでは、ガイドブックを開いたり、インターネットのサイトをいくつも検索したり、地図アプリと乗り換えアプリをにらめっこして計画を立てていたのですが、スマホのAI(Gemini)をガイドとして使うことで、本やサイトを調べたりする手間がいりません。
目的地を決めれば、移動手段から電車の運賃、さらには、どのような服装で行くべきかなど、旅の計画をまとめて教えてくれます。
実際にスマホに相談してみました
例えば、スマホに向かってこのように話しかけてみます。
私: 「東京から日帰りで高尾山に行くことにしました。電車での行き方と運賃、それから今の時期、シニアが歩くならどのような服装がいいか教えてください。」
すると、AIはすぐにこう答えてくれます。
AI(Gemini)の回答例: 「高尾山へのご旅行、素晴らしいですね!
【行き方と運賃】 新宿駅から京王線の『特急・高尾山口行き』に乗るのが一番便利で安く、乗り換えなしで約90分ぐらいで到着します。運賃は片道920円です。
【おすすめの服装】 今の時期は、登り始めは少し肌寒くても、歩いていると汗をかきます。そのため、脱ぎ着して体温調節がしやすい重ね着(カーディガンや薄手のジャケット)が必須です。また、足元は履き慣れたスニーカーなどの歩きやすい靴で、両手が空くリュックサックをおすすめします。」
自分でいくつものアプリを切り替えて調べることなく、まるで旅行会社の窓口で相談しているかのように、知りたい情報が一度に返ってきます。
ただここで気をつけておかなければならないのは、運賃や時刻表などはAIは古いデータを出すことがあるので、そこは検索アプリで調べて置いた方がいいかもしれません。
AIと一緒に高尾山山頂へ
電車に揺られて、緑豊かな京王線の高尾山口駅に到着しました。
駅に降り立った瞬間、東京とはと思えない澄んだ空気に包まれます。
ここから山頂を目指すわけですが、事前のAI(Gemini)との相談通り、今回は無理をして麓から歩かず、途中まで「ケーブルカー」を使って一気に登ることにしました。
体力を温存し、景色を楽しみながら旅行気分を味わうという旅行の目的を指示しておいたからです。
駅から5分ほど歩き、ケーブルカーの乗り場である「清滝(きよたき)駅」に向かいます。

清滝駅に着くと、ちょうどケーブルカーが出発したところでした。
次の発車まで少し時間があるので、ふとスマホを取り出し、ガイド役のGeminiにこんなことを聞いてみました。
私(音声で入力): 「今から高尾山のケーブルカーに乗るのですが、乗る時の見どころや、ちょっとした豆知識を教えてください」
すると、AIはすぐに旅が楽しくなるような情報を教えてくれました。
AI(Gemini)の回答: 「高尾山のケーブルカーは、日本一の急勾配(きゅうこうばい)を登ることで有名です。 最も急なところではなんと31度18分もあり、車内でも体が斜めになるのがはっきりと分かります。進行方向の一番前か、後ろの窓際に立つと、そのスリルと素晴らしい景色を存分に楽しめます」
スマホ一つで旅が楽しくなる
ただ、乗り物に乗って移動するだけでなく、こうして事前にちょっとした知識を得るだけで、ケーブルカーの待ち時間すらワクワクする時間に変わります。
実際に乗ってみると、AIが教えてくれた通り、まるで遊園地のアトラクションのような急な勾配を力強く登っていきました。
「これが日本一の急勾配か!」と、窓の外の景色をより一層楽しむことができたのです。
これも、優秀なガイドさんがポケットにいてくれたおかげです。
高尾山駅〜薬王院への道のり
ケーブルカーを降りて高尾山駅(標高472メートル)の外に出ると、下界とは明らかに違う、ひんやりと澄んだ空気が肺を満たしてくれます。
思わず立ち止まって、大きく深呼吸をしました。
ここから目的地の「薬王院」までは、1号路という舗装された表参道を歩いて20〜30分ほどの道のりです。
若い頃なら「さあ、早くお寺にお参りして、山頂を目指そう!」と足早に歩いていたかもしれません。
しかし、今の私にとっての旅は、目的地に早く着くことではなく、ゆっくりでも道中の景色や、吹く風の心地よさを味わい楽しむことです。
たこ杉

1号路を歩いていると、根っこがぐにゃぐにゃに曲がった不思議な巨大な杉の木があります。
謂れが書いてある看板があるのですが、文字が小さくて読めないので、スマホのカメラを向けてAIに聞いてみることにします。
私: 「この根っこがタコみたいになっている大きな木は何ですか? 」
AI(Gemini)の回答: 「これは高尾山の名物の『たこ杉』です。 昔、参道を作る時に邪魔になり切られそうになった杉が、一夜にして根を曲げて道を空けたという伝説があります。 樹齢は約450年で、高尾山を訪れる人を見守り続けています。 隣には『開運ひっぱり蛸』の像があり、頭を撫でると運気が上がると言われています」
AIのガイド付きだと、旅も楽しくなります。
ガイドとともに景色を楽しむ
たこ杉を通り過ぎたあたりで、道が二手に分かれます。
目の前に立ちはだかる108段の石段「男坂(おとこざか)」と、その右脇に続くゆるやかな上り坂「女坂(おんなざか)」です。
「さて、どちらを行こうか…」 ここで再び、ポケットの中の優秀なガイドのGeminiの出番です。
私(音声で入力): 「今、男坂と女坂の分かれ道にいます。シニアが薬王院まで景色を楽しみながら歩くなら、どちらの道がおすすめですか?」
AI(Gemini)の回答: 「足へのご負担を少なくして景色を楽しむなら、断然『女坂』をおすすめします。男坂の108段の階段は人間の煩悩の数と言われ、一段登るごとに煩悩が消えるご利益がありますが、少し体力が必要です。一方の女坂は、なだらかな坂道が続くため、木漏れ日や季節の草花をゆっくり眺めながら、ご自身のペースで歩くことができます」
ご利益も捨てがたいのですが、今日は無理をせず「女坂」をのんびり進むことにしました。
こうした判断も、その場ですぐに相談できることから安心感があります。
女坂をゆっくり歩きながら、道端に咲いている見たことのない小さな花を見つけたら、スマホ(Pixel)のカメラを向けて、AIに「この花の名前を教えて」と尋ねます。
分からないことはスマホのカメラで撮影して、すぐにAIガイドに教えてもらうのです。
Google Pixelスマホは、旅の楽しみを盛り上げてくれる優れものです。
薬王院に到着

女坂の穏やかな道を抜け、杉並木を歩いていくと、いよいよ立派な門構えが見えてきました。
高尾山信仰の中心である「薬王院(やくおういん)」に到着です。
ここでも、すかさずスマホのAIガイド(Gemini)に声をかけます。
私(音声で入力): 「薬王院に着きました。ここにある立派な天狗の像には、どんな意味があるのですか」
AI(Gemini)の回答: 「薬王院へのご到着、お疲れ様でした。高尾山にいる天狗は、神仏のメッセージを伝える『使い』であり、山を守る存在として古くから信仰されています。厄除けや災難除けとして知られ、薬王院の飯縄大権現の眷属として天狗が祀られており、高尾山は修験道のお山と知られています」
このように意味を知ってから手を合わせることで、お参りの深みが全く違ってきます。
AIの解説を聞きながら、じっくりと境内を巡り、歴史の重みを感じることができました。
食べることも旅の楽しみ


薬王院でしっかりとお参りを済ませた後、本来の計画では、ここからさらに20分ほど歩いて「高尾山の山頂」を目指す予定でしたが、疲れたことからここを旅のゴールとすることにしました。
小腹も減ってきたので、高尾山で美味しい食べ物を教えてとAIに尋ねます。
AI(Gemini)の回答: 「高尾山の周辺では、とろろそばや山菜そばが有名です。甘いものではケーブルカー高尾山駅前には『天狗焼き』や、三福団子など売っています」
AIの案内に従い、見晴らしのいいお店で、とろろ蕎麦と温かいお茶と甘いお菓子を食べることにしました。
木々を揺らす風の音を聞きながら、心ゆくまで旅の気分を満喫できたのは、ポケットの中にいる Geminiというガイドのおかげでした。
あなたも、スマホ片手に旅に出てみませんか、いつもと違った旅を味わえることでしょう。