ショート動画を始めたころの私は、うまく作れるかとか、誰が見てくれるのかといった、不安な気持ちのまま投稿をしていました。
けれど、ひとつ映像が伸びたことで、視聴者が本当に求めているものが少しずつ見えてきたのです。
今日の記事では、私の体験をもとに、どのように動画を作れば、見てもらえるかなどを考えていくことにします。
目次
ショート動画を始めたきっかけ
ショート動画を始めようとしたきっかけは、初めは自分が書いた絵本の読み聞かせを作ることでした。
眠れない夜や、生きることにつらくなった人に寄り添い、背中をそっと押してあげたいという気持ちから絵本を書こうとしました。
そして、私は毎日のように自分が書いていた絵本を、YouTubeにアップするような作業に取り組んでいたのです。
しかし、いくら発表しても、アクセス数はそれほど上がらず、どうすればいいのかという方向性を見失ってしまっていました。
趣味で自分がやりたいことをやって、毎日、作業していることで満足していればそれでいいのかもしれないのですが、やはり、多くの人に見てもらいたいという気持ちがあったからです。
そして、いくつもの動画を作っていくうちに、視聴者が求めているものと自分が大切にして見てもらいたいことが、少しずつ分かってくるようになりました。
行き詰まった最初の壁
私は、物語を作り文章を書き、それを声に出して読み聞かせるためにYouTubeを始めました。
しかし、絵本の読み聞かせをYouTubeで流しても、やってみてわかったことは、それを誰も見てくれる人がいないということでした。
YouTubeは、最初に考えることはジャンル選びが大事だと言われます。
このことに失敗すると、誰も見てくれないものになってしまうということです。
絵本の読み聞かせは、それほど需要がなかったのか、ひと月やっても再生回数は一桁台という状況でした。
そこで、朝のひと言メッセージのような、もっと気軽に、誰でもサッと見てもらえるようにと考えて、60秒以内で完結するショート動画に切り替えることにしました。
一日一話。
誰かの心に、少しでもやさしい風が吹けばいいといった、そんな願いを込めて続けていこうとしたのです。
Sora2との出会いで気づいたこと
そんなある日、 Sora2 という画像生成AIができたことを知りました。
そこで、動画として、絵本を動かしてみようと考えてみたのです。
A Iがやってくれるとはいえ、絵本を動画にするのは大変な作業でした。
そこで、気晴らしに、子どもと犬が散歩する映像を試しに作ってみて、それをショート動画として投稿したところ、たった30分で再生回数が4000回 を超えたのです。
その数字を見たとき、正直、胸がドキドキしました。
今までコツコツ作ってきた動画より、ずっと早く伸びているからです。
続けてsora2で動画を作ってみる
生成AIの画像は、このような絵を作ってほしいと指示を出すことで、驚くほど綺麗な映像を作ってくれます。
そこで、もう一度Sora2で犬と子どもの別のバージョンをいくつか作ると、そのどれもが1000回以上の再生数を超えていったのです。
そのとき、私ははっきりと感じました。
視聴者が求めているものと、自分が作りたいものは、思っていたのとは違うのではないかということをです。
私が大事にしてきたのは、モフ子の物語でもなく、みんなが安らぎが持てるような映像を求めていたことから、絵本の動画に固執しなくても、目的は達成できるのではないかということです。
データから見えてくる視聴者の求めているもの
ショート動画を続けていると、どうしても視聴回数やエンゲージメント率 が気になってきます。
エンゲージメント率とは、ユーザーの反応を数値で示したもので、YouTubeの中のデーター解析の中で示されています。
このエンゲージメント率を調べることで、この動画は何に視聴者が心を動かされたかなどということが分かるのです。
従って、データーを調べながら、そこを改善して作っていくと、視聴者の多くの人に見てもらえる動画が作ることができるのです。
しかし、そこには、視聴者に意識しすぎないで、自分の表現したい世界観がなければならないという前提はあります。
つまり、データーとしてそこに表せられた数字は、視聴者からのメッセージと受け取っていいのかもしれません。
たとえば――
- 最後まで見てもらえる動画
- 途中で離脱される動画
この差は、とても大きいのです。
そしてどこで離脱されたかなどのデーターは、何がいけなかったかが分かるのです。
それらを改善していきながら、自分の動画を磨いていくことで、自分の世界観を表現しながら、視聴者に喜ばれる映像を作っていくことができるということになります。
やってみて分かったこと
YouTubeにおける動画は、説明よりも感情にどのように訴えかけるかが大事なことであると気がつきました。
難しい説明、長い説明、考えさせる理屈などといった難しいことは好まれていなく、映像を見て感じることが必要とされています。
分かりづらかったりすると、ショート動画の世界では、視聴者はすぐにスワイプをしてしまって見ないからです。
ショート動画においては、最初の3秒で相手の気持ちを掴まなければ、最後まで見てくれないということで、作ることにおいてはテクニックが必要であるといえます。
つまり、視聴者は、頭で理解するよりも、心で感じたいということが、ショート動画の命なのです。
視聴者に選ばれる動画をつくるために考えたこと
数字と向き合いながら、私自身が学んだことがいくつかあります。
まず、テーマをひとつに絞ることです。
それは、「日々の癒し」 というテーマであるなら、疲れた心がふっとゆるむための動画はどうすればいいかということを考えることです。
周りくどいことを考えるのではなくストレートに、癒しということを感じてもらうためには何をすればいいかということを表現することです。
それ以外のことは考えなくてもよく、ショート動画は俳句のように文字を削っていくことで、世界観をわかってもらえるようなことと同じです。
何かを説明しなくてはと思う気持ちがあっても、ショート動画では、説明が多いほど離脱も増えるという現実があります。
そこで、テロップは短く、映像そのものに語らせて、あとは視聴者が何かを感じてもらえればいいという余白が大事だということです。
副業としての動画づくり
YouTubeで収益を得るには、いくつかの条件があるのは知っていると思います。
登録者数や再生時間、再生回数など、かなりハードルが高いということです。
主な条件は、チャンネル登録者数1000人以上、ショート動画では90日間の視聴回数1000万回以上という、いずれかの条件を満たさなければ収益には結びつきません。
ざっと計算しても、1日に12万アクセスないと収益に結びつかないのです。
正直に言えば、シニアになってから始めた私にとって、この数字の条件は簡単ではありません。
しかし、やり続けることで、土台作りにはなります。
ある日突然、過去の動画がじわじわと見られ始めることもありますし、急に何本かバズるということもあります。
継続は力なり
従って、とにかく作り続けなければ、収益には結びつかないのです。
しかし、シニアの副業としてショート動画を選んだのは、単にお金のためだけではありません。
老後の自由な時間を、家にいながらできることや、体力がなくても続けられることがあるということは生きがいにつながるからです。
目的を持って生きることで、学びながら成長を感じることができます。
これらは、目的を失った老後に挑戦することでもあり、日々を生き生きと生活することにつながるのです。
変化しながら進化していく
最初は、ブログを書くことから始めました。
そして、ブログを書くことで学んだ文章力で絵本作家になろうと考えたのです。
そこで、知ることができたChatGPTやsora2のことなど、ブログを始めようとしなければ、何も知らないまま過ぎていったかもしれません。
今は、Sora2で作った犬の映像が中心になっていますが、それも、色々な思考が変化してそうなったのです。
結果的に、今ある自分は、色々なことの積み重ねから今の自分が形作れられていて、一つとして欠けていたら今のところに到達していないのです。
私が目指すショート動画づくり
自分が大切にしたい価値観として、誰かの気持ちに寄り添い、みんなが幸せになってもらいたいという気持ちは、一途に一本道としてあり続けています。
これからは、どのような動画が喜ばれるかを数字で確認しながら、そのうえで、自分のテーマである、日々の癒しを届けるという価値観から大きく外れないように動画作りに没頭していくつもりです。
これからも、犬や子どもや自然の風景を大事に作りながら、見ているだけでふっと心が軽くなる、そんな映像を増やしていきたいと考えています。
もし、この記事を読んでいるあなたが、自分も何か発信して動画を作ってみたいと思うのでしたら、今からでもすぐにショート動画作りを始めてみませんか。
収益に結びつくためには何年かかるか分かりませんが、やっていくうちに、必ず新たな発見が見つかるはずです。
そしてそれが、自分の生きがいとして毎日が楽しく暮らしていけることになるはずです。