
私たちの暮らしは、スマートフォンの登場によって大きく変わりました。
調べもの、写真、買い物、通信、地図、音楽と、あらゆることが小さな画面の中で完結する時代になり、今やスマホは生活の一部となっています。
そして今、次に暮らしを大きく変えるものとして注目されているのが生成AIとしてのChatGPTなのです。
これからの時代は、スマホを使いこなすように、AIをどう使えるかが、私たちの生き方や働き方を左右することになろうとしています。
目次
仕事も生活も、AIで変わる時代に
米投資銀行ゴールドマンサックス社の情報によると、アメリカでは、すでに企業の約73%が生成AIを導入し、仕事の効率化を図っています。
世界全体では、約3億人分の仕事がAIに置き換わるとも予測されています。
つまり、これからはAIを使うことが当たり前のスキルになり、使えるかどうかで、働き方や暮らしも大きく変わる時代が来るということです。
私たちシニア世代の暮らしがどのように変わるかはわからないのですが、生活の質や暮らし方が変化することは間違いないことから、早いうちからChatGPTなどに馴れ親しんでおくことが、これからの人生を幸せに生き抜くための方法ということになります。
ChatGPTは難しくはない
生成AIなどと聞くと、操作が難しいと思われる人がいるかもしれませんが、操作はいたって簡単でChatGPTに話しかけるだけでいいからです。
話しかければ、その質問に対して必ず答えてくれるので、難しい操作などは一切いらないのです。
たとえば、分からないことや、悩んだことなどをChatGPTに聞くだけでやさしく答えてくれます。
「毎日の献立」や「健康管理における相談」、「懐かしい記憶を整理したり」「趣味についてのサポート」など、いろいろと調べて教えてくれたりするのです。
シニアにとってChatGPTは、能力や記憶力が落ちたところを補ってくれる親切な相棒として存在するということです。
AI時代に必要なのは質問力
ここで大事なのは、AIは魔法のように率先して何でもやってくれるというわけではありません。
AIにうまく動いてもらうためには、どのようにお願いするかといった、質問力(プロンプト)がとても大切なことになります。
たとえば、何を知りたいのか、何のために使いたいのかといったことを、なるべくわかりやすくAIに伝えることで、こちらが望むような働きをしてくれます。
質問があいまいな言い方だと、答えもおのずとありきたりな答えしか返ってこなかったりします。
ChatGPTの能力を最大限に引き出すためには、指示を出すためのプロンプトが重要な役割になるのです。
このことは難しい操作ということではなく、AIの伝え方の工夫が大事なことであるということです。
質問力は専門的な技術ではなく、ちょっとした聞き方や言い回しを工夫するだけで、AIは何倍もの働きをするということになります。
そのように考えると、これからは、プロンプトの出し方が、スマホの使い方と同じように日常のスキルになっていくと考えられます。
「ChatGPTを使いこなすコツはプロンプトにあり」という記事に詳しく書かれていますので、そちらも一緒に読んでください。
生成AIは一過性の流行なのか
最近はテレビやネットでも「AI」「生成AI」「ChatGPT」といった言葉をよく耳にします。
これも一時の流行で、そのうち消えるのではと思われる方もいるかもしれません。
しかし、生成AIは単なるブームではなく、これからはどんどん社会のインフラになり始めることだと感じます。
たとえばアメリカでは、企業の中でのAI活用がすでに一般的になっており、日本でも行政や教育、医療、介護の現場などで、AIの導入が進んでいます。
人手不足や労働環境の変化で、生成AIの力を借りなければならないからです。
いま私たちが見ているAIの進化は、流行ではなく、未来における世の中に溶け込んでいく過程の転換点だと思われています。
AIは人の仕事を奪うのではなく、人を支える存在に
AIは、私たちの日常生活だけでなく、介護や福祉の世界にも急速に広がり始めています。
AIが入ると仕事がなくなるのではと心配する声もありますが、AIの活用は、介護職員の負担軽減と利用者の安全向上のために活かされているのです。
特に、労働環境などが悪く賃金など安い介護現場は慢性的な人手不足であり、AIの力を必要とされています。
- 記録作業の自動化
利用者の健康状態やケア内容を、AIが自動で文章にまとめてくれることで、介護職員が書類作成に追われる時間を減らすことができます。 - 声による記録入力
手がふさがっている場面でも、声で「バイタル正常」「食事完了」などと話しかけると、AIが記録してくれます。 - ケアプラン作成の補助
過去のデータをもとに、利用者に合ったケアプランのヒントをAIが提案するなど、介護の質を支えるパートナーとして活躍し始めています。 - 利用者の動向のチェック
利用者の睡眠時間や排便における確認。栄養状況やリハビリなどの記録。
見守りなどAIが代わってできるようなことは、AIにまかせることで介護職員の負担を極力減らして、労働環境を守り働きやすい職場を目指すことができます。
これからの介護業界で取り組まなければならないことは、AIに任せられるようなことは任せるということで、安心と安全といった人間の働く環境を守ることです。
そのような考えから、AIの進出はどの業界においても仕事を奪うものではなく、人を支えるものになることから、AIの進出は増えてくることだと考えられます。
シニアこそ、AIの進化を身近に感じてほしい
AIはどこか未来の話と思っていても、シニアこそ暮らしの中にいち早く取り入れてほしいものです。
医療や介護など最も深く関係している存在であるのが高齢者だからです。
暮らしを支えるAIとして、シニアにおいてはどのように使いこなすかを学ぶ意義があります。
これからの人生は、AIをいかに使うかにかかっているといっても過言ではありません。
時代は確実に動いています。
AIを使う人と使わない人とでは、これからの暮らしに差が出てくる時代になってきます。
そのように考えると、AIは一部の人のものではなく、誰もが使える身近な道具へと変わろうとしています。
だからこそ、今から少しずつ慣れておくことが、この時代を安心して楽しく生きることになるのです。
あなたの毎日を少しだけラクに、少しだけ楽しくしてくれる新しい相棒として、ChatGPTを使ってみませんか。
スマホが使えるならAIもきっと使える
最初はスマホだってシニアにとっては難しいものと思われていました。
今では道を調べたり、ショッピングを楽しんだり、LINEやお財布携帯として支払いといったことに使いこなしています。
AIもまったく同じです。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、使ってみると簡単で便利なものとして認めなければなりません。
スマホの次の人生の道具として、これからはAIがあなたのパートナーとして存在します。
テクノロジーは、若い人のためだけにあるものではありません。
人生経験のある私たちこそ、AIという道具を味方にして、より自由により自分らしく生きていくことができる存在です。
これからのシニアに必要なのは、新しい道具を恐れない気持ちであって、ハンデを背負ったシニアこそ、真っ先にChatGPTなど生成AIを使って、充実した人生を楽しむべきことなのです。