実は先日、20年以上愛用していたメールアドレスを変更したという記事をこのブログで書きました。
(お読みでない方はぜひ「75歳の私が使い慣れたメールアドレスを解約して見つけた心の余裕」をご覧ください)
アドレスを変えた最大の理由は、私の古いメールアドレスが詐欺師グループに知れ渡り、毎日のようにフィッシング詐欺のメールが届くようになってしまったからです。
銀行などの重要な登録先はすでに新しいアドレスへ変更し、旧アドレスの解約手続きも済ませました。
ただ、万が一の連絡ミスがあっては困るため、念のため今月いっぱいは旧アドレスも受信できる状態に残してあります。
したがって、現在この旧アドレスに届く企業からのメールは、100%すべて詐欺メールだということです。
そこで私は、詐欺師の巧妙な手口を解明するため、あえてこの1ヶ月間に届いた詐欺メールの統計をとって分析してみることにしました。
詐欺師も「週休二日制」
集計した結果、ここ1ヶ月で届いた詐欺メールの合計は、なんと243通にも及びました。
1日平均にすると約8通ですが、多い日には20通近く送られてくることもあります。
しかし、毎日観察していると非常に面白いことが分かりました。
土曜日と日曜日に届く件数は、平均して3通と極端に少なくなるのです。
これだけ組織的に大量のメールを送りつけている詐欺師グループも、実は「週休二日制」を導入しているのではないかと疑ってしまいます。
詐欺メールの3つの手口
では、彼らは一体どのようなメールを送ってくるのでしょうか。
私に届いた大量の詐欺メールの内容を分類してみると、大きく3つの手口があることに気がつきました。
1. 「数撃ちゃ当たる」証券会社型
マネックス証券や楽天証券、SBI証券など、ありとあらゆる証券会社を名乗ってメールが送り付けられてきます。
私は証券取引など一度もやったことがないのに、「パスワードが未設定なので、もう一度設定し直してください」と平然と要求してくるのです。
これは、誰でもいいので送って、証券取引をしている心当たりのある人に刺さればいいと思って送りつけているのだと思います。
2. 「不安を煽る」クレジットカード型
三井住友、ビューカード、三菱UFJなどを騙るパターンです。
「悪用されているのでカードを止めます」というショッキングな内容で、読んだ人をパニックにさせ、冷静な判断力を奪おうとします。
その他には、auやNTTドコモなどを語って「携帯電話の支払いができていない」といった内容なものもあり、相手の不安を煽ることで詐欺師のサイトに引き入れようとするのです。
3. 「もったいない心理を突く」ポイント・マイル型
ANAやJALカードを装い、「ポイントのマイルが失効するので、サービスセンターに登録し直してほしい」と誘導してきます。
せっかく貯めたものが消えてしまう、という心理を巧みに突いた卑劣な手口です。
イオンポイントなどからは、ポイント贈呈という名前でも送ってきていました。
このように、フィッシング詐欺メールは、ありとあらゆる方法で、相手の心理を揺さぶるというやり方で、獲物を釣ろうと待ち構えているのです。
私が罠に落ちかけたメール
私にとっては、毎日のように数多くの詐欺メールが送られてくる中で、実は一つだけ、あわや騙されそうになったメールがありました。
それが「Amazon」を騙るメールです。
Amazonを偽るメールは毎日のように届くのですが、その時に引っかかりそうになったのは、「支払いが完了していません」という内容なものでした。
恐ろしいことにこのメールは、私が実際にインターネットで買い物をした直後といった絶妙なタイミングで届いたのです。
買い物がうまく決済できなかったのかと思ってしまい、私は、メールの内容に誘導されるように、もう一度カード番号などを入力しようとしていました。
しかし、寸前のところでハッと気づいたのは、よく考えてみれば、この古いメールアドレスには、今のAmazonから通知が届くはずがないということでした。
間一髪のところで送信を踏みとどまり、被害に遭わずに済んだのですが、詐欺師が毎日のように送ってくるということは、そのようなタイミングを見計らっていて、だから懲りずに何度も同じようなメールを送りつけてくるということです。
疑ってかかるという教訓
今回の経験から得た最大の教訓は、メールの内容は全て疑ってかかるということと、必ず自分で冷静になって確かめる必要があるということです。
詐欺師は、私たちの日常の行動や心理的な隙に、偶然を装って完璧なタイミングで忍び込んできます。
「自分は騙されない」と思っていても、実際の生活のタイミングと重なると、人間は簡単に錯覚を起こしてしまうのです。
「未払い」「アカウント停止」「不正利用」といったメールが届いたときは、絶対にメールの中のリンクを押さないようにしてください。
手間でも、公式アプリやブラウザから本物のサイトにアクセスして確認する習慣を身につけましょう。
シニア世代の大切な財産を守るためには、世の中には詐欺メールが氾濫しているということを自覚することが大事なことなのです。