
現代人は、毎日、何かに追われて過ごしています。
テレビ、YouTube、スマホ、SNSといった便利なアイテムに、いつも何かを見せられ追いかけられているといった生活です。
それらは、「効率よく」「無駄なく」「役に立つ」といった、そんな言葉と一緒に、私たちの生活に入り込んできました。
知りたいことはすぐに分かり、時間も節約でき便利になったのですが、私たちは立ち止まる時間を失っていったのです。
そして、いつの間にか気づかないうちに心が疲れきっていきました。
目次
効率を求めすぎると心は休めない
効率は、悪いものではありません。
でも、効率だけを追求すると心の居場所を奪ってしまいます。
・すぐ結果を出さなければならない
・役に立たないことは無駄である
・ゆっくりは悪いことである
このような考えが知らずしらずに蔓延してきて、このようにしなければという自分を縛ることになるのです。
ブログを書くことも同じ
ブログを毎日更新し書き続けていると、いつの間にか書かなければという義務のようなものになってきます。
それは、心にゆとりがなくなってきたサインとして見逃してはなりません。
文字数も、これくらい書かなければならないという暗黙のルールに縛られてくると書くことが辛くなります。
文章を読者に伝えることより、書くこと自体が役割に変わってしまうのです。
ブログは個人の日記とは違って、読者のためになる内容を書くということは大切です。
しかし、読者のためになるブログは、余白のあるブログであって、読む人を急がしたり考えを押し付けたりするのではなく、読む人が自分のペースで考えられるようなものが本来のブログのありかたです。
それには、書き手にも文章における余白が必要なのです。
余白のある文章は、読む人に委ねている
余白のあるブログは、親切すぎない文章です。
・すべて説明しない
・結論を急がない
・感じ方を決めつけない
読む人に、「あなたはどう思いますか」と、問いかけるものです。
余白があると、知りたい気持ちが戻ってくる
忙しさに追われていたり、何かを押し付けられると、人間として考える余裕がなくなります。
余裕がなくなると、全てを失うのです。
学ぶ余裕もなくなり、生きる活力も失います。
しかし、余白ができると不思議なことに、「これ、知りたいな」とか、「ちょっと調べてみよう」といった好奇心が戻ってきます。
これは、あふれかけたコップに水を継ぎ足そうとしてもこぼれるだけで、余裕のあるコップには新鮮な水が入ってくるのと同じです。
コップを溢れさせないために必要なこと
コップの水をこぼさないために必要なことは、水を足すことを少し休むことです。
そして、溢れかけた水を減らして余裕を作る必要があるのです。
・予定を減らす
・情報を減らす
・期待を減らす
それだけで、コップに余裕が生まれます。
余白こそ大事
完璧を求めたり、何かを追い求めようとすることばかり考えていると、訳もなく疲れてしまいます。
余白は心を整える大切な時間です。
余白があるから、考えることや感じることができるのです。
人間は機械と違って、立ち止まったり休むことで人生に深みが生まれます。
すると、今まで見えていなかったものが少しずつ目に入ってくるようになるのです。
・窓から入る光
・季節の空気
・自分の本当の気持ち
余白は、気づきを運んでくる時間です。

走り続けているといつかパンクする
毎日、やることに追われ、効率、成果ということばかりを考えていると、ある日ふと、心が動かなくなることがあります
人は、少しずつ壊れるのではなく、ある日、急に動けなくなるのです。
・やる気が出ない
・何も楽しくない
・理由は分からない
これは、心がパンクしたサインです。
立ち止まる勇気を持つ
止まることは、悪いことではありません。
むしろ、人間に必要な機能です。
・立ち止まる
・振り返る
・何もしない
その時間が、次に進む力を与えてくれ、人間らしさを取り戻させてくれるのです。
余白の時間がくれた小さな気づき
ある日、あえて何もしない時間を作りました。
テレビもつけず、スマホも開かない生活です。
しかし、スマホなどに依存することで便利な生活をしてきたことから、とても耐えられる時間になりませんでした。
それでも、無理をしない程度に、スマホなどに依存する生活を少なくしていくと、心の中のモヤモヤが晴れてきたのです。
余白は何もしない時間ではない
余白というと、サボっているように感じる人がいます。
便利さを捨てて、不便さを味わうことと思う人がいます。
余白は、何かを捨てることでも、人生をドロップアウトしたことではありません。
心にゆとりを持つための方法なのです。
この文章に心が動いたなら
忙しさをやめるのは、勇気がいります。
でも、ほんの少しでいいのです。
・10分、何もしない
・今日は効率を考えない
・ぼんやり空を見る
その小さな余白が、これからの人生を静かに豊かにしてくれるのです。