ショート動画を作っていると、いつのまにか目的がズレていく瞬間があります。
「もっと伸ばしたい」
「もっと評価されたい」
「もっと稼ぎたい」
そのような気持ちが心を占領すると、本来の思いが見えなくなってきます。
目次
自分の世界観をつくるのは楽しい
はじめは、何かを作るということで心がワクワクします。
・自分の物語
・自分ならではの色
・見てくれる人の笑顔
・伝えたい気持ち
これらが一番大事なことで、そのようなことが目的で、自分の世界観をつくるために始めたのです。
そして、その作業の時間は、心がとても喜んでいる瞬間だったはずです。
数字に心が奪われる瞬間がある
ところが、制作を続けていくと、気になることが増えてきます。
最初は純粋に、自分が描きたいものや作りたいものに喜びを感じていたのですが、自分の制作意欲から離れて、他人との比較や、自分の作品がよく思われたいというような考えが湧き起こってくるのです。
・再生回数
・いいね
・コメント
・チャンネル登録数
このようなことが気になり出すと、他人と比較したり視聴回数などの競争に気持ちがすり替わってくるのです。
「なぜ、あの人の作品が人気なのだろうか」
そんな気持ちが出てくるのは自然なことなのですが、比較してしてしまうと内容よりも結果的には自分を苦しめることになります。
優位に見せたい気持ちが、世界観を壊してしまう
数字が気になりすぎると、次第に方向性が変わってきます。
最初はこのようなことを作りたいと思っていたことも、受けそうな題材に寄せてみたり、評価されるために本来のものとは違う演出を入れてみたりして、最初の目的と違ってきたりするのです。
すると、当然のように自分がいちばん大切にしたかった世界観が薄れていくのです。
そして気づけば、「自分を良く見せるため」「お金を稼ぐため」といった、本来の目的とは違う方向へ進んでいきます。
これらのことは、誰もがおちいる魔力みたいなものです。
切磋琢磨とは、誰かと比べることではない
よく聞く切磋琢磨は、他人と競争することではありません。
本当の意味は、互いを磨き合うことです。
誰かが伸びているなら、その人が見せてくれている気づきを学ぶことであり、それを素直に認めて、自分の考えの中にも取り入れることなのです。
ライバル心は妬みとか羨望があることではありません。
自分が相手の優れたことを気づくことによって、自分に良い影響が生まれることにあるのです。
このことは、作っていくことで見えてくるデーターや、他人の意見であるコメントにも、自分がどのように関わってくるかが大事になってきます。
それなのに、いつの間にか誰かの意見に振り回されたり、データーでのみ自分の評価をしなくなった時に、自分の世界観が必ず失われてきます。
他人との比較も、データーで感じるとることも、コメントで視聴者の意見を聞くことも、すべては比べるのではなく、それらを学びに変えることが、自分の作品が磨き上げることになるのです。
お金を追うと、作品が弱くなる
収益化を否定する必要はありませんが、お金のためだけに作品を作ろうとすると必ずつまづきます。
どうしてかというと、視聴者が求めているものだけを作ろうとして、本来自分が作ろうとすることを見失うからです。
そのためにありきたりな、心が動かない動画になってしまい、視聴回数も落ちてくるのです。
最初に自分が作ろうと思った動画は、たとえ数字が少なくても視聴者の心にしっかり届いていたのに比べると、数字のために作られた動画は、どこか作品の薄さが出てきてしまうからです。
作品は、心の温度で決まる
ショート動画は、30秒でも15秒でも、作者の心が反映されたものが伝わります。
それが、相手に感動として届くのです。
作品が未熟なものであったとしても、画面の向こうの人には、それ以上にあなたの伝えたい気持ちが優先されるのです。
だからこそ、自分の世界観を大事にして、自分のペースで作り続けることが、結果的にいちばん強いものになるということです。
迷ったときは、原点に戻る
数字に疲れた日は、思い出してもらいたいのは、自分はなぜ動画を作ろうとしたのかということです。
誰かを喜ばしたい、そっと寄り添い癒したい。
見る人に勇気と感動を届けたい。
そのような気持ちがあったはずです。
視聴回数や他人との比較に惑わされるのではなく、自分が伝えたい原点は誰にも奪雨ことはできません。
それは、あなた本来のものだからです。
原点を思い出すことで、焦りや比較の心はすっとおさまってくることから、心が疲れた時は原点を忘れないようにしてください。
あなたの世界観が導いてくれる
ショート動画は、数字の競争ではありません。
流行を追うものでもありません。
あなたの世界観を誰かに届けるためにあるのです。
だから、自分を優位に見せる必要はなく、お金や数字を追いかけてはいけないのです。
大切なのは、あなたにしか作れない世界を磨き続けることであって、それにはデーターや数字というものが参考になる場合もあります。
しかし、数字だけのために作品作りがあるということではないということです。
あなたのショート動画が、誰かの勇気や生きる喜びなどのためにあるとしたら、そのために作り続けることが本来の目的であって、ライバルとの比較やデーターとの比較だけに翻弄して疲れてやめてしまうというはないようにしなければなりません。
ショート動画でお金を稼ぐということにおいて、間違っていないのですが、作品作りはお金のためにあるのではなく、良い作品を視聴者に届けることで後から収益がついてくるということは忘れないようにしてください。
数字や比較や批判などに惑わされないようにして、原点である世界観を追い続けることが基本であることを忘れないように作り続けるようにしてください。