長い動画を作るのは、むずかしそう。
編集アプリもよく分からない。
そう感じて、YouTubeに挑戦できなかった方は多いと思います。
でも、いまは、YouTubeの中にショート動画というものがあります。
60秒以内の短い動画で、縦長の画面で作ります。
スマホからでも簡単にできるので、誰でも気軽に始めることができます。
この記事では、シニアの副業として、ショート動画がなぜおすすめなのかなど、どんなテーマなら作りやすいのかなど、実際にショート動画を始める流れまでやさしく紹介します。

目次
ショート動画とは
ショート動画は スマホだけで作れる短い動画 です。
インスタグラムと同じように、スマホの縦長の画面 に合わせて撮影します。
長い動画のように、「しっかり作り込む」必要はありません。
60秒以内で、気軽に投稿できます。
スキマ時間に見られる動画 として、多くの人が楽しんでいるのです。
60秒以内で伝える動画
ショート動画は 最大60秒の長さなことから、長い説明や、難しい解説、丁寧な導入などはかえって必要ありません。
自分が、 ひとつだけ伝えたいことをテンポよく話すように作ります。
従って、最初から視聴者に興味のあることを作るように心がけるので、むしろ、短く簡潔したもののほうが届きやすいのです。
なぜテンポが大事なのか
ショート動画は、視聴者が 次々とスクロール しながら見ていきます。
少しでも「興味がない」と思われると、サッと飛ばされてしまうのです。
つまり、始めの1〜2秒で心をつかむ、内容はシンプルに伝えやすくする、余計な前置きはしないなどといった、ショート動画特有の作り方があるのです。
通常のYouTubeと違う点
普通の長いYouTube動画は、視聴者が自分に興味のある動画を検索して 見つけます。
しかし、ショート動画は、YouTube(Google)が、おすすめ動画として視聴者に勝手に届ける仕組みになっています。
そのため、投稿すると、まずは少しだけの期間は見てもらうことができます。
そこで、視聴者がどの程度興味があったかなど 反応を見るという流れで、YouTubeが動画の評価を決めていきます。
そして、生き残った動画が視聴者に届け続けることになるのです。
どうやって評価されるのか
YouTubeは、視聴者が
- どれくらい 長く見たか
- 最後まで見たか
- もう一度見たか
を計測します。
その結果、長く見られた動画については、もっと多くの人に見てもらうことをGoogleでは考えます。
反対に、すぐに飛ばされた動画 については、視聴者には興味がないとみなされ表示されなくなるという仕組みです。
だからこそ、シンプルで心に残る動画が多くアクセス数を増やしていきます。
このことが、ショート動画と普通のYouTube動画との違うところです。
動画の視聴データーを確認する
これらの視聴者の反応データは、自分の動画管理画面からすぐに確認することができます。
視聴回数、視聴者維持率、エンゲージメントといって、どのくらいの人が、提供された動画に興味を持ったかなど、それぞれの作品や全体のショート動画に対して提供されます。
視聴者維持率が高いほど、視聴者が興味を持ってもらえたかという判断がされるので、視聴回数も大事ですが、長く見られる動画を提供することが大切だとされています。
さらに、視聴時間など、興味を持たれて最後まで見続けてくれたのかや、コメントが多く書かれたものなど、総合的にGoogleでは判断します。
Googleとしても、質が高く、視聴者に興味があるものだけを残したいという考えがあるからです。
凝った編集は必要ない
ショート動画で大切なのは、難しい編集ではなく「印象」 です。
つまり、視聴者は感覚的に動画を見るからです。
たとえば、興味があってインパクトのある出来事、やさしく心に残る言葉、癒されてほっとする動画など、こうした 感じる映像が忙しい現代人にはよく視聴されるのです。
これらのことを考えながら、いくつもの動画を提供して、どのような動画を提供すればいいかなどデーターと共に探っていくことで、作品の方向性が見えてきます。
ショート動画は、難しく作らなくていいので、感覚的に気持ちが伝わることを一番に考えながら作ることが大事なことです。
現代のせっかちな時代に合っている
いまの人は、とても忙しい生活をしています。
情報も多く、毎日がせわしなく送っているのです。
だからこそ、短くて、難しくない動画 が求められているといえます。
従ってショート動画は、現代人にぴったりの発信スタイル といえることから、それらを踏まえながら、ショート動画を作っていってください。
ショート動画はシニアの副業に向いている
ショート動画において、視聴回数が増えることでお金を稼ぐことができます。
一般的なYouTube動画と違って単価は安いのですが、それほど手のこんだ編集技術や記事構成などなくてもいいので、簡単に始めることができるのです。
ショート動画が、なぜシニアに向いているのかというと、理由は3つあります。
ショート動画は、短いので、複雑な構成など必要なく、編集技術にしてもすぐに覚えることができます。
スマホで撮って、そのままアップすることができるので、高価な機材など必要ないのです。
派手な演出も必要なく、何を伝えたいかということと、データーを駆使して、視聴者が何を求めているかという洞察力があれば、人生で培った経験から、ショート動画は作ることができます。
シニアが作るテーマ
ショート動画といえども、何を伝えたいかというテーマがあります。
綺麗な風景だけを流す動画でも、言葉などのメッセージはなくても、癒しというテーマがそこに隠されています。
従って、ショート動画においてもテーマや目的はあるのです。
短い中に、いろいろなことを訴えるのではなく、身近なこと、日常の気づきなど、それこそが一番の刺さるネタになります。
ただ、ブログやYouTube動画と違って、言葉や文章でテーマを説明するのではなく、大事なのは短い中で感覚的な訴える要素です。
テーマ例
ショート動画では、むずかしい話は不要です。
日常の小さな気づきほど、人の心に届きます。
感覚的と何度も言っているのは、誰もが知りたいことなどといったことを短く感覚的にまとめます。
例としては、次のようなものがあります。
- 散歩の途中で出会った風景
- 家の中で育てている植物
- 昔から大切にしている習慣
- 気持ちを整える深呼吸の時間
- 「今日のひとこと」だけ伝える動画
- 手仕事や趣味の小さな作業風景
- 過去の思い出や経験からの気づき
これらは、特別なことでないことかもしれないのですが、視聴者が関心するような出来事がむしろ隠されています。
散歩の途中で見た綺麗な景色は、見る人も同じように癒されます。
植物の育て方など、動画と一緒に変化を教えることができます。
生活の知恵など、シニアにとってのテーマは生活そのものかもしれません。
テーマはひとつにしよう
ショート動画を作るときは、テーマを決めて固定することが大切です。
理由は、Google(YouTube)が動画の内容を判断しやすくするためです。
統一したテーマやジャンルにすることで、Googleがその内容の動画を見たい人に向けて、おすすめ動画として流してくれるからです。
YouTubeを見ていると、自分が興味がある内容のものがおすすめ動画として流れてくると感じたことはありませんか。
野球のことが好きな人は、同じような野球の動画が流れてきます。
野球に興味のない人には、紹介しても見てくれないということを分かっているからです。
コスメのショート動画を発信しているなら、コスメ好きの人に向かって動画を紹介してもらえます。
したがって自分のショート動画が何に特化して統一して作られているかということが、多くの人に紹介してもらえる大事なことなのです。
いろいろ混ざると伝わらない
たとえば、
- 今日は料理
- 明日は節約
- 次は旅行
このように、バラバラな内容が続くと、「このチャンネルは何を発信しているのか」ということが分かりにくくなり、視聴者もGoogleも、この動画は何を伝えたいかということを、つかむことができなくなってしまいます。
全体的なテーマが一つにまとまっていると、Googleはそのジャンルが好きな人に動画を届けてくれるようになります。
そして、いくつも同じテーマで発信している動画を、まとめて見てくれるようになるのです。
つまり、誰に向けているのか、何を届けたいのかと言ったことをハッキリするほど、再生されやすくなるのです。
説明はいらないのがショート動画
ショート動画では、何を言いたいのかを言葉で説明する必要はありません。
説明する場合でも、短いセンテンスで端的にわかりやすいように、一つのテーマで何を言いたいかを表します。
長い動画やブログは、テーマや結論をはっきり伝えることが求められますが、ショート動画はそうではありません。
たとえば、子どもの寝顔を映した動画があるとします。
ただ寝ているだけに見えるかもしれませんが、そこには「かわいらしさ」や「安心感」など、見る人が感じ取る癒しが表現されています。
そのようなことから、言葉で説明しなくても、映像そのものがテーマを語っていればそれでいいのです。
絵のような表現
長いYouTube動画が文学だとすれば、ショート動画は絵画のようなものです。
- 説明ではなく、雰囲気で伝える
- 理屈ではなく、感覚で伝わる
それがショート動画の良さです。
言葉は多くなくとも、大切なのは「説明」ではなく、雰囲気、余韻などで分かってもらうのです。
どうしても、何かを説明しようとか、テーマにおける結論はこのようなことだと言いたくなるかもしれないのですが、そのようなことはかえってショート動画における無駄なことです。
絵画に複雑な説明はいらないのと同じです。
撮影のときのコツ
ショート動画は、伝え方がシンプルです。
小さな工夫だけで、見やすくなります。
特に、照明や機材を買う必要はありません。
あなたが持っている、いまのスマホだけで十分です。
今のスマホには、簡単な編集機能も付いていることから、スマホ一台あればそれで充分です。
知っておきたい構成テンプレート
ショート動画は、たった3ステップでまとめます。
① 導入(最初の2秒)
見る人の心にそっと触れるひとことや映像と共に、最初に視聴者に興味やインパクトを持たせる。
② テーマ(10〜20秒)
伝えたい気づきを短く表現することで、テーマにおける結論に持っていく。
③ 結論としてしめの言葉
テーマに対して、視聴者を納得させて、説明的ではなく感じてもらえるように余韻を残すようにする。
再生されるとどうなるの?
視聴されると
- チャンネル登録
- コメント
- 「いいね」ボタン
が増えていきます。
登録者が増えると、YouTubeから収益(広告収入)が生まれます。
さらに、あなたの動画を「好き」と感じてくれる人が現れることで、ますます多くの人が動画を見てくれることになります。
つながりこそが、長く続けるうえで一番の力になります。
心にも変化が起きます
ショート動画は、自分の気持ちや経験を端的に分かち合うものです。
誰かの心にそっと寄り添う言葉は、あなたの中にも気づきが生まれます。
誰かに感動を与えたりすることで、その積み重ねが、毎日に張り合いをもたらしてくれます。
シニアこそ、ショート動画を始めるのに向いています
- 60秒以内で気軽に作れる
- 経験や日常の言葉が価値になる
- 大げさな編集やスキルは必要ない
あなたの人生には物語があります。
その物語を、誰かは待っています。
発信することで、あなた自身も満たされてくることから、今すぐにでも始めてください。
考える暇があったら、やってみることでいろいろなことが覚えてきます。
シニアにおいて、挑戦こそ大事なテーマです。