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シニアにもわかるChatGPTについての基本ガイド

最近よく聞くChatGPTという言葉ですが、シニアにとっては便利そうだけれど、正直よく分からないというのが本音のようです。

そこで、今回はChatGPTやGeminiなどのAIを使いこなすために 、基本を知っておいてから、シニアにとって便利な道具であるということを理解してもらいたい と書くことにしました。

AIはこちらのことを理解しているわけではない

最初に覚えておいてほしいのは、AIは自らこちらのことを理解しているということではないということです。

ChatGPTやGeminiに質問すると、まるで人と話しているかのような自然な返事をしてくれることから、こちらのことを理解して話してくれていると勘違いしてしまいます。

たとえば、「つらかった」と言うと、「それは大変でしたね」と返してきます。

そのように言われると、AIはこちらの気持ちを理解して、こちらのことを分かってくれていると思ってしまうのですが、これはこちらの気持ちを理解して話しているということではありません。

言葉の流れを理解して、人間がどのようなことを話したかで、いろいろな情報の中から、言葉の流れを予測して答えているだけなのです。

そのように言うと、なんだか味気ないと思われるかもしれないのですが、それは、いろいろな言葉のパターンを計算して、このような時にはこのように答えるとうことを学習しているためであって、さも感情があるような人間と話しているように受け取ってしまうのは間違いです。

AIに感情はあるか

AIと会話をしていると、こちらの状況を完璧に理解し、共感してくれているように感じることがあります。

しかし、結論から言うと、現在のAIに人間のような「心」や「感情」はありません。

AIの正体は、膨大な言葉のパターンを学習したプログラムです。

例えば、寒い朝に「おはよう」と言われたとき、AIの頭の中(データベース)では次のような計算が行われます。

  • 「このユーザーは高齢で、寒い地域に住んでいる」
  • 「過去の膨大なデータによると、この状況では『ヒートショックに気をつけて』という言葉が続く確率が非常に高い」

AIは、「この状況で最も適切(確率が高い)と思われる言葉」を瞬時に計算してつなぎ合わせているのです。

それは単なるデータの積み重ねではないかと思うかもしれませんが、実は人間の脳も、過去の経験や記憶(データ)を照らし合わせて、「今はこう言うべきだ」と判断して会話をしています。

その意味では、AIは人間の「思考のプロセス」を、デジタルな計算によって再現している存在と同じだと言えるです。

仕組みを知ることで、最高のパートナーに

AIには感情はありませんが、世界中の知恵や気遣いのパターンが詰まっています。

心がないから冷たい機械だと否定するのではなく、膨大なデータから、自分に最適な言葉を提示してくれる賢い助手として正しく理解すると、こんなに役に立つ助手はいません。

このように、仕組みを知ることで、過度に期待しすぎたり怖がったりすることなく、シニアの暮らしを彩る「心強い相棒」として、AIを使いこなせるようになることは、暮らしを楽にしてくれる優れた道具として強い味方なのです。

ChatGPTの語源

ChatGPTの「GPT」という語源は、G:Generative(生成する)P:Pre-trained(事前に学習した)T:Transformer(変化するもの)という頭文字をとったものです。

あらかじめ大量の情報を学んだAIが、自然な言葉を使って文章を作り出す仕組みといったようなことです。

だから、すべては学習した情報をパターン化して、組み合わせて答えるということがChatGPTの仕組みなのです。

ChatGPTはどこで生まれたのか

ChatGPTは、アメリカのOpenAIという会社が作りました。

AIという人工知能はもともとあったのですが、大規模言語モデルとして、言葉と人工知能を繋げたことで、言葉でAIの情報を引き出すことができるようになったのです。

最初の頃の大規模言語モデルとしてのChatGPTは、AIに組み込まれている情報が少なかったことや、収集データーが少なかったことから、答える精度も低いものでした。

最新情報もわかるようになった

以前は、「2023年までしか分かりません」と、自分の中の情報にないことなどは、そのように答えていました。

しかし今は、最新のインターネットの情報にアクセスできる仕組みができるようになり、天気や新しいニュースも答えてくれます。

しかし、それでも万能ではないために、間違った答えをする時があります。

このことを、ハルシネーションというのですが、この事について詳しく書いた記事がありますので参考に読んでください。

文化によって答えは変わる

ChatGPTは、世界中の文章をもとに学習しています。

そのため、英語で聞く場合と日本語で聞く場合では、答えの傾向が変わります。

たとえば、「幸せとは」といった質問に対して、英語圏では自由や自己実現という価値判断が優先されますが、日本では 家族や人と人とつながりといった、思いやりなど、相手のことを思うという文化から、学習した内容を受けて答えが変わってくるのです。

AIをうまく使うコツ

ChatGPTやGeminiなどの大規模言語モデルは、言葉で動くAIですので質問の仕方で導き出された答えが変わってきます。

「やさしく説明して」とか、「小学生向けに教えて」と伝えると、そのような答えをしてくれます。

つまり、何を聞くかということが重要な役割ということであって、この質問することをプロンプトいうのですが、このプロンプトによって答えが大きく変わってきます。

ChatGPTなどのAIを使いこなすコツは、プロンプトにありということで、このプロンプトについてまとめた記事がありますので、そちらも一緒に読んでみてください。

これからのAIとの付き合い方

映画のようにAIが勝手に暴走するようなことは起こらないと思うのは、すべてが人間が作ったプログラムで動くので、もし暴走するようなことであっても、それは人間がそのように仕組んだからという事になります。

もちろんバグといって、プログラムが壊れる事によって違った行動をする場合もあります。

このように、AIはあくまで人の問いかけに答える仕組みであって、AIが自立した考えのもとに行動するということはありません。

なぜなら、AI自体に自分から行動する脳を持たないからといえます。

しかし、AI同士が連携して動くという新しい技術も生まれてきています。

その例が、AIエージェントという仕組みです。

これについては、「未来のAIエージェントと始めるシニアの暮らし」について、詳しく書かれています。

AI同士が判断のもとに連携して動くことで、例えば「明日の12時に札幌まで行くように考えて」と指示を出すと、AIが時刻表を調べて、札幌行きの飛行機の予約やホテルの手配までしてくれるというシステムです。

これは、指示以上のことを先回りしてAIが行動してくれるということになります。

言葉には力がある

これからのAIの発展は、私としては予想できない展開になる可能性もあるかもしれません。

しかし、現時点で考えると、AIに言語を持たせたことで、人間とのコミュニケーションが取れるようになったことは、シニアの暮らしが楽になったと思うことができます。

言葉はそれ自体に人を癒やし、勇気づける力があることから、私たちはAIとの対話を通じて、人間とAIが寄り添えるということが生まれたからです。

AIをただの便利な道具として見るのではなく、日々の生活にそっと寄り添う「相棒」として捉えることができるのは、私たちシニアの能力をAIが補ってくれるからなのです。

これからの社会で、AIと共存することは、シニア世代が自分らしく、前向きに人生を楽しんでいくための大きな助けとなることではないかと思っています。

AIというパートナーと共に歩むことで、未来への安心と豊かな暮らしを実現する第一歩となるのではないかと思います。