生前整理をして部屋がすっきりしたことから、「サステナブルな暮らし」という言葉に興味を持つようになりました。
サステナブルな暮らしとは、地球や社会に配慮しながら、未来の世代も安心して暮らせる環境を目指すことだそうです。
日本語では「持続可能な暮らし」とも言いますが、これを聞いてもなんだかピンときません。
要するにシニアにとってサステナブルな暮らしとは、あまり物を持たず必要なものだけで暮らすことで、そのことにより、地球や社会への負担を減らすことにつながればいいという考えのことです。
今ある地球の状態を少しでも良い状態で後世に引き継ぐために、今できることに取り組むことは、便利だから面倒だからといういうだけで暮らしていれば、持続可能な地球を後世に残すことができないということで、国連でもSDGsといった具体的な行動指針を決めています。
環境に優しい生活習慣
そこで、今を生きるシニアにとって、このサステナブルな意識を高めて生きることは、与えられた生き方ということになります。
例えば、今持っている物を大切に使い続けることや、便利だからと無駄な消費ばかりするのではなく、壊れた家電や家具などは修理して使ったり、リサイクルやリユースをすることで、廃棄物を減らすことは持続可能な暮らしにつながってきます。
サステナブルな生活習慣は、日々の暮らしの中で無理なく取り入れられる小さな工夫や選択で、環境への負担を減らしながら、心豊かに暮らすことを目指すのです。
一昔前は「消費こそが経済発展の原動力」と考えられ、新しい物にどんどん買い替える大量生産、大量消費の時代がありました。
その結果、人間の生活は潤うことができたのですが、結果的に環境破壊という負の遺産を残すことになったのです。
経済の発展は日本経済を支えていたのですが、環境を犠牲にしてまで豊かに暮らすことが果たして本当の幸せかということに気がつき始め、最近では「良いものを長く使う」という考え方が広がり、先進国としてサステナブルな暮らしこそ心豊かな生きることであるといった考えを持つようになりました。
サステナブルな暮らしはこのような流れを受けて、無駄な消費をするのではなく、なるだけ物を捨てずに再利用したりしながら環境への負担を減らし循環型の社会を目指すということが、人間一人ひとりが考えなければならない使命であるということになります。
サステナブルな食生活の工夫
サステナブルな食生活は、環境への負担を減らしつつ健康的で無理なく続けられる食事のことです。
特にシニアにとっては、健康的な食生活が長寿や元気な毎日の基盤となるため、環境への配慮だけでなく、健康面や経済的なメリットも意識することが大切です。
例えば、食品ロスを防ぐために、以下のような工夫が考えられます。
これらの取り組みは、環境負荷の軽減だけでなく、家計の節約にもつながってきます。
また、肉や乳製品といった動物性食品は、生産過程で多くの資源やエネルギーを消費することから、植物性食品を積極的に取り入れることがサステナブルな食生活において重要です。
肉の代わりに豆類を使った料理を作るとか、野菜を中心にした食事に心がけるようにすることで、シニアにおいては健康で地球環境にも優しい選択となります。
このように、環境に負荷を与えないことや無駄な消費はやめて、無理なく続けられる工夫が、サステナブルな食生活の第一歩になるのです。
シンプル生活とサステナブルな暮らし
シンプル生活とサステナブルの考え方には、多くの共通点があります。
どちらも物やエネルギーの無駄を省き、本当に必要なものを大切にしながら、心豊かに生きることを目指しています。
シンプル生活:は、必要以上に物を持たず少ない持ち物を大切に使います。
不要な物を減らすことで生活がすっきりし、心にも余裕が生まれるからです。
サステナブルな暮らしにおいて 長く使える物を選び、修理やリユースをして物を無駄にしない暮らしを実践します。
ゴミを減らすことが環境への負担を軽減することから、使い捨て文化を見直すことで、環境にも自分にも優しい暮らしを目指すということが、シンプルな生活とサステナブルな暮らしは同じであるということになるのです。
心の豊かさとサステナブルの関係
サステナブルな生活は、ただ環境への負担を減らすだけでなく、自分自身の心にも良い影響を与え、豊かな人生を送るきっかけとなる考え方です。
必要最小限の物で生活する中で本当に大切なことに気がつくことができるからで、物質的な豊かさよりも心の充実こそ重要であると感じることができます。
自然を尊重し、自然と調和する生活を重視することから、心が癒されストレスが軽減されることで心の豊かさが深まってくるのです。
サステナブルな行動は、身近な小さなことから始められるので、とりあえずは食品ロスを減らしたり、省エネを心がけるといったことを始めてください。
地球にも自分にも優しい満たされた生活を送ることを実感できれば、生きる喜びややりがいにとつながってくるのです。
シニアとサステナブルな暮らし
シニアにとってのサステナブルな暮らしは、限りある資源を有効に使って環境に負荷を与えない暮らしをすることです。
物や自然、人とのつながりを大切にしながら、無理なく続けられるシンプルで心豊かな生活を送ることが、老後を心豊かな気持ちにさせてくれる生き方です。
今まで培ってきた知恵や経験を活かしながら、自分のペースで持続可能な環境にやさしい生活をすることは、シニアだからこそできることで、自分の行動が未来の地球や社会につながると考えることができれば、それが生きがいや生きる喜びへとつながってきます。
簡単に始められるエコな習慣として、シニアが率先して行うことは未来に地球環境を引き継ぐことになります。
この地球に生まれて良かったと思えるように、人間がこの地球を破壊するのではなく、シニアにおいても小さなことかもしれなくてもサステナブルな暮らしを目指して生きていくことが大事なことになるのです。
日々の小さな選択が、未来の地球や社会に大きな影響を与えることを意識しながら、ゆっくりと楽しく取り組んでみてはいかがでしょうか。
