私たちは日々、多くの情報に囲まれ、複雑な人間関係や将来への不安にさらされています。
その結果、知らず知らずのうちに心の中に不要な感情や過去の執着などが溜まってしまい、精神的な疲れや焦りを感じることがあります。
こうした状態は、気力や前向きな気持ちを奪い、日常生活に悪影響を及ぼすことも少なくありません。
そこで、人間においても心の断捨離が必要になってくるのです。
目次
断捨離とは
断捨離(だんしゃり) は、物への執着を手放し、必要最小限の持ち物で快適な暮らしを実現する整理術のことです。
「断捨離」という言葉は、それぞれ以下の漢字から成り立っています。
- 断(だん):不要な物を「断つ」こと。新しく不要な物を家に入れない意識。
- 捨(しゃ):今ある不要な物を「捨てる」こと。過去の執着や未練を手放す。
- 離(り):物への執着から「離れる」こと。物に縛られず、自由な心で暮らす。
一般的に言われている断捨離は、物へのこだわりや執着から解き放たれることで、スッキリした気持ちになることができると言われています。
つまり、物への執着やこだわりから離れることが断捨離なのです。
物を減らすことで、豊かで穏やかな暮らしが実現できるように、断捨離は、単なる片付けを超えて「心地よく生きるための知恵」と言えるでしょう。
断捨離の効果
断捨離によって物への執着から離れられることで、心が落ち着くことができます。
この考え方は、単なる片付けや整理整頓ではなく、心の整理にもつながるライフスタイルの一部として広く影響されます。
物を持つことで安心感を得たり、思い出を大切にしたりしますが、実はそれが知らず知らずのうちに心の負担になっていることがあります。
断捨離を通じて不要な物を手放すことは、同時に過去の執着や不安、未練といった心の荷物を整理することにもつながってくるのです。
物の断捨離は心の断捨離
物を整理して手放すことは、心の中にたまった不要な感情や思考、過去への執着を手放すことにもつながります。
これにより、心がシンプルで穏やかになり、気持ちがすっきりします。
たとえば、思い出が詰まった写真や本を整理することは、ただ物を片付けるだけでなく、過去への執着を整理する心の断捨離でもあるのです。
物だけでなく、心の中の思いも断捨離しよう
心の中にある過去の出来事への後悔や未来への不安など、心に重くのしかかっている感情も、物の断捨離と同じように捨てることで心がスッキリします。
人間の心の中には色々な感情があって、ああすればよかったこうすれば良かったと、悔やんだり悩んだり心配したりと不安が渦巻いています。
これらは過去のとらわれであって、執着でもあります。
この感情が、時として人間を苦しめることになるのです。
そのような時は、座禅や瞑想などで心を落ち着かせて、心配や悩みという思いを断捨離してみることをおすすめします。
心の断捨離によって、新しい趣味や学び、社会活動に挑戦する勇気も湧いてきます。
自分の可能性を再発見できるきっかけにもなりますし、心の中が整理されることでストレスが減り、心と体の両方がすっきりと軽くなるのです。
心の断捨離の実践方法
ここでは、心の断捨離を実践する具体的な方法をご紹介します。
1. 感情を書き出して整理する
まず、自分が何に対して不安やストレスを感じているのかを紙に書き出してみましょう。
書き出すことで、漠然としていた不安やモヤモヤの正体がはっきりし、気持ちの整理がしやすくなります。
例えば、老後の経済的な不安や家族との関係へのストレスなど、何が原因で何に悩んでいるかなど書き出すことで、自分の感情を客観的に見つめ直すきっかけになり、問題解決の糸口が見つけやすくなります。
そしてその原因は、大したことではないと整理して考えると分かるようになります。
2. 座禅や瞑想で心を落ち着かせる
色々な感情で頭の中が溢れかえっている時は、瞑想などをして先に心を落ち着かせることから始めます。
そして、自分の気持ちを確認する時間を作ることで、こだわってイライラしている感情を収めることができます。
気持ちが沈んでいる場合でも、この不安な気持ちを一度捨てて落ち着かせることで、溢れかえっていた頭の中が整理されてスッキリします。
このことにより、日々の小さな心の変化にも気づきやすくなり、心の健康を保つためのメンテナンスが可能になります。
3. 物や情報を減らしてシンプルな生活を目指す
最近のSNSとかネットの情報は、人間の心に洪水のように押し寄せてきます。
心の余裕を作るためには、そのような情報をシャットアウトすることも必要で、不要な物や過剰な情報を減らして、シンプルな生活をすることが必要です。
物や情報に囲まれすぎると、無意識にストレスを感じることがあるからで、必要なものだけに囲まれることで、心が穏やかになり余裕が生まれてきます。
入ってくる情報の断捨離をすることで、本来のその人の能力が発揮できて、日常の小さな幸せや感動を感じやすくなるのです。

年を重ねてくると、長年の経験から思い入れやこだわりが強くなることがあります。
これらの心の執着を手放すことで心が軽くなり、より自由で充実した時間を楽しむことができます。
つまり、心の断捨離を時々することで、豊かな老後を生きることになるのです。
幸運を呼び込む新習慣
私たちは知らず知らずのうちに、物だけでなく、過去の思い出や不安、こだわりといった心の中に多くの執着を抱えています。
この執着が積み重さなることで、心も体も重くなり、日々の暮らしにストレスや不安を感じることがあるのです。
しかし、その執着を手放すことで、身も心も軽くなり、穏やかで充実した毎日を送ることができるようになります。
その方法として物の断捨離と心の断捨離が大事なことになるのです。
こうでなければいけないなどいう思い込みなど、これらの感情を見つめ直し、必要のない不安や後悔は手放していくことで、心の中に新しい余白が生まれます。
その余白が、穏やかな心と新しい挑戦への余裕をもたらしてくれるのです。
断捨離はこの余白を作り出してくれる方法です。
物の断捨離で生活空間を整え、心の断捨離で心の余白を生み出し、身も心も軽やかになることで穏やかで充実した日々を送ることができるようになります。
人生の後半こそ、自分自身を解放し自由で豊かな時間を楽しむために、ぜひ、物の断捨離と心の断捨離を実践してみることをしてください。
きっとあなたの日常が豊かで楽しいものになることでしょう。
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