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老後の財政計画を考える

老後の財政計画は、しっかりと慎重に考えるべきで、単なる数値や計算の問題だけで考えると失敗します。

財政計画は私たちの夢、願望、そして未来に対する希望の反映として、お金をいかに運営するかということが財政計画なのです。

しかし、目的を達成させるために最も緻密に立てられた計画でも、予期せぬ出来事によって狂ってしまうことがあります。

私の知り合いの話を参考に、老後の財政計画がどのようにして路線から外れて失敗し、そして、追い込まれる状況に直面したかを説明して、そこから学べることがあるかということを考えてみることにします。

私の知り合いは早期退職制度を利用して、55歳で勤めていた会社を辞めました。

退職金の上乗せがあったので、その退職金を利用して、長年の夢であったマイホームを購入しようと考えたのです。

退職金をすべて頭金にして残りの金額をローンで支払うということをしました。

彼の財政計画は、長年の夢であったマイホームを退職金というお金を使って実行しようと考えたのです。

年を取ってからの住宅ローンを組むことはなかなか大変なことですが、賃貸住宅に住んでいて家賃を考えると支払えない額ではなかったことから、退職金をつぎ込めば無理な計画ではなかったと考えたからです。

三人いる子供たちも学校を卒業して、それぞれ社会人になり独立して生活をしていることから、退職金で家を買うことにためらいはありませんでした。

20年ローンを組んで75歳まで支払うということになったのですが、支払いが大変になれば長男が同居して一緒に払ってくれると考えて、郊外に二世帯が住めるような一戸建ての新築マイホームを買いました。

後になって考えれば無謀だったと思いますが、その時はそのような返済計画で、今まで賃貸だった住まいが夢のマイホームとして自分たちのものになるというあこがれがありました。

月々の負担を軽くして、75歳までならなんとか働きながら返済できるという考えがあったからです。

しかし、60歳になる前に、彼は脳梗塞で倒れて入院することになったのです。

一命はとりとめたものの、後遺症の関係で働くことができないということになりました。

しかし、予期せぬ出来事だったために住宅ローンの返済が滞るようになったのです。

子供たちをあてにしたのですが、同居して住宅ローンを払うということは断念しなければならないということになり、家を任意売却することになってしまったのです。

住宅ローンが払えなくなった場合、債権者である金融機関などが裁判所に競売の申し立てをして債権の回収をするのですが、金融機関と話し合いで債務が残っていても任意売却することで、債務を少しでも減らすことを考えるのです。

通常の不動産の売却と同じように売ることができるのですが、競売より高く売れたとしても、残りのローンの残額より安いということがあります。

彼の場合も、家が自分のものではなくなって売却できたのに、数百万円の債務が残ってしまったのです。

老後のお金のことを考えるとき、「リスク評価」と「緊急事態の準備」ということを考えておかなければなりません。

「リスク評価」とは、これから先に何が起こるか分からないので想定して考えてみることのことです。

例えば、体調を崩したらどうするか、もし景気が下がったらどうするかなど、いろいろな「もしも」の状況を想定してみることです。

このように考えることで、もし本当にそうなった時に慌てずに済むように準備ができるからです。

次に、「緊急事態の準備」とは、その「もしも」が起こったときのために、あらかじめお金を少し用意しておくことです。

突然の出費にも対応できるように、貯金を少しずつでもいいのでしておくのがおすすめです。

また、保険に加入しておくことは、病気や事故にあったときに役立ちます。

そして、これらの準備は、時が経てばまた見直すことが大切です。

医療保険などは高齢になって払い続けていると保険料が高額になるために、それだったらNISAなどの投資や貯蓄に回すべきで、どうしてもお金が必要な時にそこから支払うことができるからです。

医療保険などは、病気や怪我などになった時でしか保証されないのですが、貯蓄なら病気に関わらずお金を流用することができます。

それに日本の健康保険制度は、高額医療費の給付制度があって、医療費が一定額を越えたら申請すれば戻ってくることから、医療保険に入るより貯蓄に回した方が賢いのです。

ただ、残された家族のためには若い人は万が一のために生命保険に入っていた方が良いように、自分の健康状態や家族の状況、年齢やお金の状態が変わるので、医療保険についてはその時その時に考えてみることが必要です。

このように、財政計画は時々確認して、必要に応じて計画を変更することが望ましく、予測できないことのために備えておくことが老後の生活のために重要なことなのです。

私の知り合いは、緊急事態を想定していなく、あるお金をすべて住宅資金に使ってしまったことが間違いでした。

それに、大金を掴んだことから資金計画として、大きすぎる買い物をしたのであって、退職金で家を買うのであれば、そのお金で買えるぐらいの中古住宅を手に入れておけば、病気になってもローン返済には困らなかったのです。

経済変動は、物価の上昇や下降、株価の変動、利子率の変化など、私たちのお金の価値や使い方に影響を与えるさまざまな要因のことです。

老後には、これらの変動が重要になります。

なぜなら、働いている時と違って、物価に合わせた定期的な収入がないからです。

現役で働いている時は、給料は毎年景気に合わせて上昇していきますし、賞与というものもあります。

だからといって、会社が倒産したり、個人経営で物価に関係なく収入が変動することがある場合があるので、若い時から貯蓄や投資を考えておいた方が良いというのは、今の日本経済は働けば何とかなるというような高度成長期と違っているからです。

老後は、年金や貯金、投資からの収入に頼ることになるので、経済がどう動くかということは生活するうえで非常に重要になってきます。

例えば、同じ金額で今までより少ないものしか買えなくなるインフレになった場合、物価高になり生活費が増えることから、それまでの貯金や年金だけでは足りなくなる可能性があります。

食べるものを減らしたり、余分な出費をおさえなければ生活できないということになります。

そのため、老後の財政計画では、物価の上昇を考慮に入れておく必要があるのです。

また、株価や不動産価格の変動も影響を及ぼします。

投資をしている場合、市場の状況によって資産の価値が上がったり下がったりします。

株価が下がると、その分だけ資産の価値も下がり、必要なときに十分なお金が手元にないかもしれません。

逆に、株価が上がれば、資産の価値も増え、より安心して老後を過ごせるようになります。

しかし、株式市場は予測が難しいため、投資は慎重に行う必要があります。

銀行にお金を預けている場合、利子率が高いと、預けたお金からより多くの利息を得ることができるのですが、利子率が低いと、得られる利息も少なくなります。

近年では、利子率が低いことから、銀行預金だけに頼るのは難しくなっています。

これらの経済変動を考慮に入れることで、老後の財政計画をより現実的に、そして安全に立てることが必要です。

物価の上昇に備えて余裕を持った計画を立てたり、投資を分散してリスクを減らしたりすることが有効な方法です。

また、定期的に財政計画を見直し、現在の経済状況に合わせて調整することも大切です。

経済は常に変動しているため、その変化に対応する柔軟性を持って考えることが、老後の資産運営が重要なことになるのです。

このように考えると、私の知り合いの場合は、その時のお金に見合うだけの狭小住宅にして、残りを老後のために貯蓄に回すという計画を立てて家を購入していれば、家を手放すことも、全財産がなくなるということもなかったのです。

老後を安心して過ごすためには経済の動きを理解し、それに合わせて賢く計画を立てることをしなければならないことから、財政計画はしっかりと勉強して実行することが望まれます。

老後の財政計画は、ただ単にお金の使い道の計算だけではなく、私たちの夢や願望を実現するための大切な手段です。

余裕があれば旅行や趣味にお金を使うこともできます。

しかし、人生は予測不可能なことが多いため、計画を立てる際にはいくつかの大切な点を考慮する必要があるのです。

老後の計画を立てる際には、「もしもの状況」を想定しておくことが大切です。

健康状態が悪化したり、経済状況が変わったりする「もしも」のことを考えておく必要があるのです。

また、そうした状況に備えて、少しでも貯蓄をしておくことが重要です。

これにより、突然の出費や緊急時にも対応することができるようになります。

健康は老後の生活において最も大切な要素の一つです。

健康問題は突然に起こることがあり、医療費が高額になることもあります。

そのために、健康保険や高額医療費の給付制度などについて理解しておくことが重要です。

日本においては申請すれば補助が受けれる制度がかなりあるのですが、こちらから申請しなければ受けられないために、日頃から公報などをチェックしておくことが老後には大いに役立ちます。

だからといって病気をしてしまったらいくらお金があってもいいわけではないので、日頃からの健康維持に気を配ることが将来の医療費を抑える助けになります。

経済は常に変動しているので、物価が上がったり、株価が変動したりすることは、私たちの財産に影響を与えるということを知って、財政計画は経済変動に柔軟に対応できるように考えておかなければなりません。

老後の財政計画は、老後が快適で安心して過ごせるような計画を立てて、予期せぬ事態になったときでも柔軟に対応できる準備をしておくことが余裕を持って生きるということです。

また、定期的に計画を見直し、現在の状況に合わせて調整することも忘れてはなりません。

しかし、老後の財政計画は一人だけで考えるのではなく、必要に応じて専門家のアドバイスを求めることも大切です。

専門家と相談しながら計画を立てることで、より実現可能性の高い、安心できる老後を迎えることができるからです。

老後は人生の長い旅の中でも特別な時期です。

事前にしっかりと計画を立て、準備を整えることで、その時期をより豊かで充実したものにすることが可能です。

安心して過ごせる老後を目指して、今から計画を始めてみませんか。

安心した老後は、しっかりお金の管理をすることです。

自分の財務管理をするためにもお金のことを知ることが大事なことです。